2008.07.28

■Over 5000km

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colors@shin-meishin ohmi ohtori-bashi
RICOH GR DIGITAL Ⅱ with GW-1 wide conversion lens

先週の大阪出張。ナビの導くままに東名豊田JCTから伊勢湾岸自動車道へ、そのあとかつてF1で何度も訪れた鈴鹿を過ぎて亀山JCTから新名神へ?これが大阪への近道なの?ホント~?

と、疑いつつ、そんなことはすぐに吹っ飛ぶほどの気持ちのいい道が続く。山間部にもかかわらずほとんどアップダウンがなく、カーブも緩やかなので思いのほか飛ばせてしまう。

車からの景観はまるでヨーロッパの道のよう。ほとんど山間部それも中腹部分を貫通しているせいか道なのか橋なのか?気がつくと山と山の間で空に浮いているかのような道。そこからの眺めも素晴らしい。

日本の高速道路は結構あちこち走っているけれどこういう景観の道路はあまり見たことがない。甲賀、信楽・・・といった日本の原風景的なところを横断する新名神。また走りたいと思う道でした。

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colors@today's twilight
RICOH GR DIGITAL Ⅱ with GT-1 tele conversion lens

ところで、今回の大阪出張で7月の約3週間にわたる死のロード?が終わりました。はあ~~~。当然ですが移動だけじゃなく現地で撮影もきっちりこなさなければならないし・・・。

名古屋を皮切りに、北海道、静岡、山梨、那須塩原、大阪・・・その間に東京近郊で数件。トリップメーターを確認するとトータル約5000キロ!さすがに3週間で5000キロの移動は初めて。

アシスタントを雇えば?とよく言われますが・・ガソリン急騰の折、そんな贅沢は許されない。いや、ホントは一人が性に合っているのです。キツイですが反面、気楽でもあるわけで・・それでも今回は応えました。

さすがにこの期間はプライベートではあまり撮る気にはなれませんでしたねえ。8月は少し落ち着きそうなのでモチベーションも上がってくるかな・・・。

それにしても今日の夕焼けは本当に美しかった。こういう光景に反応できる日常に戻れたのがちょっぴり嬉しい?

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2008.07.12

■北へ

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先週・今週は出張続き。名古屋・大阪そしてメインイベントは北海道での地球規模のイベント?色々な意味で世界の注目を浴びてはいましたけれど、実際の現地では思うことが多々ありましたねえ・・。

仕事の話はさておき・・・北海道の行き帰りは今回も愛車。仙台から太平洋フェリーで苫小牧へ。フェリーでの船旅は何度か経験しているがやはり格別。

慣れ親しんだ愛車とともに乗り込み、現地へ上陸する瞬間はいつもちょっぴり高揚感が漂う。また、少し贅沢かな?とは思いつつ大切な機材も一緒なので部屋はいつも個室の1等か特等。

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このクラスになるとフェリーといっても部屋は上等なビジネスホテル並み。船内の雰囲気も豪華客船風でビュッフェスタイルの朝夕の食事やミニコンサート・ムービーシアターなど十分楽しめる。

海が荒れていなければ船上であることを忘れてしまうほど快適で仕事のための移動だがフェリーでの旅はいつも楽しみのひとつになっている。

夜、仙台港を出て翌朝、苫小牧港に到着するスタイルは効率的で自分的には北海道への定番ルートになってしまった。

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今回の北海道は仕事以外では久しぶりにふぉとし~ずん飯塚氏に再会できたことが嬉しい収穫。急な呼び出しにも関わらずわざわざ旭川から美唄まで出てきてくれて感謝感謝。

待ち合わせをしたアルテピアッツア美唄は飯塚氏が春に写真展をしたところで噂に違わず素晴らしいところ。滞在が僅かな時間だったのが残念だった。

漂うあの空気感は今でも忘れられない。出来ればゆっくり時間を作り、あらためてこの場所を訪れてみたいものだ・・・。

LEICA M8 / SUMMILUX-M 35mmf1.4

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2008.06.05

■意外・・・

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東京ビッグサイトには仕事で年間数え切れないほど行っている。今日のエキジビションは国際消防展。オープニングセレモニーになぜか都民を代表?してタレント?キャスター?の小林麻央さんが来ていた。

失礼かもしれないが・・・どうせ、と少々バカにしていた。が、なかなかどうして立派なスピーチだった。他のVIPの方々が霞んで見えてしまった。

原稿を持たず、どこぞの女子アナのように噛んだりせず、臆せずよどみなくしかし、落ち着いて品良くお話をされていた。内容もなかなか良かった。意外だった・・・

話し方にはちょっとクセがあるが、まだ若いのに感心した。ファンになってしまった。今、深夜のニュース番組ZEROを見ながら今朝の彼女の凛とした姿を思い出している。

ところで今日のお仕事は2台の40D。

フットワークが必要な仕事は40Dがメインになっている。使えば使うほどその優秀さに惚れ直している。とにかくレスポンスがいいし、ボディバランスがいい。ファインダーも今までのEOSとは一味違ってストレスを感じさせない。

1系を持ち出すのは限られた仕事になり、すみ分けがハッキリしてきた。価格が底値状態の40Dだが安かろうではない!歴代APS系のEOSの中でダントツの完成度だと思う。とにかく使っていて気持ちのいいカメラだ。

CANON EOS-40D / EF-S 17-85mm f4-5.6 IS

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2008.03.23

■オトーサン・・

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最近のエントリー、モノクロの暗めの写真ばかり。自分で見ていて滅入ってきてしまった。ということで・・こういう写真も撮ってます。落差が激しい?相変わらず節操がない?(笑)

先日も、とあるマンションギャラリーの撮影に。ここのところマンションギャラリーが続く、そういう時代なの?今回はこの手のギャラリーでは珍しく贅沢なスペース取りをしたコンセプトルームでモデルを使っての撮影・・・

モデルは5歳の女の子。後輩デザイナーの愛娘。可愛い盛り。お世辞抜きで美人ママさん似で本当に可愛い娘。表情も豊かでママさんが見ても驚くような表情をすることも・・・

もちろんシロウトなので当初は心配でしたが・・これがなかなかのモデルぶり。ポーズの指示にもよく言うことを聞いて我慢してくれて、いいお仕事ができました。

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泣かせるのが・・妙になついてくれて「オトーサン」と呼んでくれたこと。これにはちょっとしたわけ?があるのだけれどそんなことはど~でもいい。

こんなに可愛い子に親しみを込めてそう呼ばれれば胸キュンもん。ホントはオジイチャンと呼ばれてもいい歳なんだけど・・・

ライティングはLEDで変化していく少し暗めの演出照明がベース。このくらいの子はよく動きそうだったのでマニュアルの明るい単レンズで流れに任せて・・・こういうときはやっぱりAFは辛いね。

本チャンのカットはいつものTS-Eやワイドをメインにじっくりと。でしたが目的のカットがほぼ撮り終わったら、後は二人?で戯れるように楽しい時間を過ごせました。

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写真は戯れていたときのものばかりでお仕事カットは内緒。それにしてもこのくらいの歳でもやっぱり女の子ですねえ。たまにドキッとするような目線をくれました。

それから・・・マシュマロのように柔らかく、透き通るような肌。もうメロメロでした。10年後が楽しみだ。

CANON EOS-1Ds MarkⅡ/ SUMMILUX-R 80mmf1.4 & NOKTON 58mmf1.4 SLⅡ

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2008.02.15

■アシモの中のアタシ・・

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RICOH GR DIGITAL Ⅱ with GW-1 wide conversion lens

ツインリンクもてぎまで行ってきました。明日16日からリニューアルオープンするファンファンラボの撮影に。

実は初のツインリンク。スズカはF1で何度も通いましたが、ここはお初。スズカと同じ山奥の中にあって着くまでに古びた山村や凍結箇所が残っているような山を超えてようやく到着。

ファンファンラボというのは一般的なホンダ車とは関係なく、簡単に言えばホンダの研究開発やアシモやエコなどのお話を子供たち向けにやさしく楽しく解説したり、体験したりするところ。

特にアシモにとっては総本山のようなところ。歴代のアシモたちやアシモの技術的解説、アシモステージでのパフォーマンスなどなど・・・落ち着いて見れば楽しそうなんですがこちらは撮影目的なので・・・

そのアシモステージですが・・・

アシモが撮影が終わるまでじっと直立不動で立っていてくれました。実は、ただ立っているだけでもジャイロを使ってバランスを取リ続けていてバッテリーを消費しているということをはじめて知りました。やっぱり偉いもんなんですね~。

そう長い時間はかけられないのでアシモ絡みの撮影は駆け足で終わらせました。もうちょっと見ていたかったな~。前から好きだったんですよねアシモが・・・。

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RICOH GR DIGITAL Ⅱ with GW-1 wide conversion lens

ところで今日の撮影はもちろんMark3。聞くところによると他のプロの方たちは大半がライブビューなんて使うことはないとのこと。ヘ~という感じ・・。

反してアタシの撮影はライブビューを積極的に使う派。というか仕事では100%ライブビュー。たとえ少数派でもそういう人間もいるのですよん。

こんな便利なものを使わないなんてもったいない!クライアントの構図確認はもちろんのこと、マニュアルのピント合わせ、画面の中の細かいパートの状況やその明るさを知ってシャッターを切る。というような場合もなくてはならないのです。

標準や望遠系レンズがメインの方ならば分るような気もしますがワイドレンズがメインの場合、厳密なピント合わせは至難の技。使わない!と言っている方もワイドのピン合わせをファインダーできちんと取れているとは思えません。

つまり、ワイド系レンズで厳密なピント合わせが必要な場合、今やライブビューはマストではないかな?と思いますね。その上、ライブビュー時の独特のシャッター音も今までに無い感覚で個人的にはキライではないし。これも支持派は少ないようですが・・・。

まあ、アタシの撮影やその方法がメジャーじゃないことは分っているけど、支持派もいるのですよ。ここに(笑)それと、やはりMark3の解像感はスンゴイ!目が覚める!ここまでいるか?いらない!?ということが常に頭を巡ってますね~。

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RICOH GR DIGITAL Ⅱ with GW-1 wide conversion lens

でもお仕事モードではそこまでいるか?は、いるのです。それがお仕事というもの。

陽が沈みかける頃、機材の帰り支度をしていてふっと見上げると都会では味わえない澄んだ空気の中、控えめな夕焼けが目に入り、思わずパチリ。

ようやくMark3も手に馴染み始めて流れるように撮影ができるようになり、そして行き帰りはもちろん愛車ホンダエリシオン!ちょっぴり充実感というものを感じた1日でした。(笑)

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2007.12.16

■撮影納め

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RICOH GR DIGITALⅡ

昨日、少し早いのですが本年最後の撮影。内房・保田にあるスカッシュ施設つきの宿泊施設「SunsetBreezeHota」のウェブ・パンフ用の撮影。

なにより景観が素晴らしいところで久しぶりに風景撮影っぽいカットも。楽しかったのはこの施設のマスコット的役割のワンちゃんとの撮影。これがいい役者ぶりを発揮してくれた。名前はレンちゃん。

レンちゃんを入れた夕景をぜひ!というディレクターの要望でプライベートビーチと呼んでもいい海辺へ。この施設のプロデューサーのランさんの待て!という一言でこの姿勢を微動だもせず数分間保ってくれた。

撮影が終わって私がオッケー!と一声発したら、何を勘違いしたのか?数百メートル先の砂浜を散歩中の子犬に向かって猛ダッシュ!ランさんが慌てて後を追いかける一幕も・・・。

ところでスカッシュは未体験だったがとにかく見ていてものすごく激しいスポーツだった。やってみたい気もするが鍛えていないとケガをしそうで・・・。

肝心の撮影の方は施設内部と外観、スタッフのみなさんとその他諸々を慌しく撮影して半日でほぼ終了。天気は良かったが惜しくも最高!というほどの夕焼けではなかった。でも何年ぶりかで海に沈む夕日が見れたなあ。

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CANON EOS-1Ds MarkⅢ with Distagon T*35mmf1.4

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CANON EOS-1Ds MarkⅢ with Distagon T*35mmf1.4

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CANON EOS-1Ds MarkⅢ with Distagon T*35mmf1.4

ついでにテスト中のMark3も持参。こういうシーンではさすがに素晴らしい描写力を実感。ウェブではそれが伝わらないのが非常に残念・・・。

ちなみにRAW画像100%サイズで1枚目の三日月の月の表情まで判別できる・・と言ったら信じます?(笑)とにかく、いいレンズできちんと撮れば風景用としては現在考えうる最高のデジタルカメラと言えますね。

ただ、カスタムの高輝度側・階調優先というのがイマイチ実感そして理解できず。こいつを設定すると何かと制限が付いてしまうし、いまだテスト中・・・。

ところで、GRD2ですが・・(苦笑)とても進化してます。GRDより好みの絵です。カメラとしてもかなり完成度が上がってますね。いいデジタルカメラです。ホント。

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2007.10.17

■touchの使い途

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相変わらず、自宅ではネットに繋がらず・・・。でもデザインは最高!

ところでWi-Fiっていろんなところでネットワークを拾っていることを初めて知った。こんなことたぶん今更のことなんでしょうね・・・。繋がる場所とダメなところもあってちょっと面白い・・・。

でも、一番ありがたく重宝しそうなのがポートフォリオとしての写真の見せ方。日々、色々な空間を撮っているがネットなどには公開できないシロモノがある。でも見せるだけならオッケー!である。

先日、撮ったEXILEのコンサートステージなどはまさしくソレ・・。その他有名人のステージなどは通常は公開は厳しい。でもtouchで見せるだけなら問題ない。

この画期的なインターフェイスに初めて触れた人は大抵驚く。それも効果的。起動は早いし、動きはストレスなくサクサク。拡大も自由自在。液晶のクオリティも素晴らしい。

胸ポケットにスッポリ入ってかつ大量の作品をスマートにクライアントに見せるツールとしては今のところ最高なんじゃないかな~。

コレってtouch本来の使い途からしたら、ちょいとマイナーなのかもしれないが・・・(苦笑)。

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2007.10.13

■オトコノポートレート

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All photo / LEICA M8 with SUMMICRON-M 90mmf2.0

前エントリーに続き・・・今週は3日間続けて私が契約している会社のデザイナーたちの作品集のためのポートレイト撮影を行った。

今回はすべてM8。それもほとんど連射で。2台のM8で3日間トータル約1500カット。さすがにこれだけのカット数、老眼の身でのマニュアルのピント合わせはシンドかった~(笑)。

しかもピント合わせと続けてシャッターを押している間はずっと息を止めているから、ひとり大汗状態。その日の分が終わったときはもうグッタリ・・・まるでコーナリング中のF-1ドライバー並み?(笑)

で、今回、オトコの場合、アップはこのズミクロンを使ってみた。換算約120mm!はどうかなあ?と思ったが意外といけた。ピント合わせは相当厳しかったが・・・。

作品集制作のデザイナーに少々、プレッシャーをかける意味でもモノクロで仕上げたものも作ってみた。カラーを基本に考えていたようだが・・・。

このくらいのアップで構図を整理したモノクロは余計な色が無い分、パーソナリティが出たように思う。撮られた後輩君たちの感想はどうかな?

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■YUKI?

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LEICA M8 with SUMMILUX-M 50mmf1.4 ASPH. LHSA

先日、CDショップで思わず足が止まってしまった。

元JUDY AND MARYのYUKIが後輩デザイナーにウリフタツ!というか後輩が似ているのか・・・?最新シングルコレクションのプロモーション用ポスターの横顔が驚くほど似ていた。いつも後輩を撮っているのでビックリ!

で、彼女は私の悪乗り?に合わせてくれ、そのポスターと同じ横顔を撮らせてくれた・・・(笑)やはり似ている・・・。

彼女はルーキーのときから撮っていて以前は若くて・・というかむしろ幼なくて?カメラを向けても照れてばかりいたが・・。今はカメラを向けられてもだいぶ慣れてきた。

いい仕事をするようになりその自信が表情に現れてきている。そういう内面の変化がカメラを向けられても自然でいられるのだろう。私のブログにも何回か登場している。

会社のウェブやパンフや作品集などで撮る機会が多いので成長が手に取るようにわかる。いつも色々と撮らせてくれて感謝してますよ。AIちゃん・・・。

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LEICA M8 with SUMMILUX-M 50mmf1.4 ASPH. LHSA

人物を撮るというのは難しさはあるものの新しい発見と刺激に満ちている。その人の持つパーソナリティを読み解き少しだけ膨らませて撮るようにしているが、それを自然な表情で、というのがこれがなかなか・・。

後輩たちを撮る場合、ほとんどオフィスやデザインルーム内でアベイラブルライトが基本。M8も使っているが不満も多々ある。しかし、自然さを引き出す場合、やはりM8はいい。

連射モードでの書き込みがもう少し早ければかなり助かるが、プレッシャーを与えないスタイルはRFならでは。最近はこのレンズが人物専用に。当初はそんなレンズだとは考えていなかった・・・。

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LEICA M8 with SUMMILUX-M 50mmf1.4 ASPH. LHSA

人物の場合、シャープ過ぎるきらいもあるがほぼ65mmの距離感とボケ味は思った以上に良い。ピントもピシッと来るし、アスフェリカルらしい素晴らしいレンズ。

LHSAタイプのため長めの鏡胴デザインがちょっと難だが、そのせいか撮影中のピント合わせ、特にタテ位置での操作感は素晴らしい!おのずとタテ位置が多くなる。

背面モニタよりもPCで見て改めて驚く写り・・・さすがライカ50mmのエース!

この彼女も何度か私のブログに。落ち着いた表情に一人前として成長してきていることがなんとなく感じとれる・・・。

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2007.09.01

■EOSな理由

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EOS続きで・・・。

「EOSな理由」という本を購入した。本屋でこのタイトルが突然目に飛び込んできて、手に取り、ペラペラと見てそれほど心を動かされる内容でなかったが結局買ってしまった。これもEOSに対するエールかな・・・?

実は高校生の頃はニコンを使っていて、熱烈なニコン党だった。それが一気にキヤノンへチェンジした理由は先進機能を多数搭載し、大型化したEFマウントとダントツのAF性能だった。

そしてT-90の完成形としてのEOS-1というそれまでのカメラのデザインの概念を一変させるようなエルゴノミクスなデザインに惹かれたこと。当時のトップメーカーのニコンにはトップがゆえにここまでのチャレンジが出来なかったように思う。

それから20年、EOS一筋(一時期、D70でちょいと浮気したが・・・)、デジタルになってもEOSを使うということは至極当たり前のことだった。

EOSの語源というのは・・・

「Electoric Optical System」の略でギリシャ神話の「曙の女神」という意味もある・・・実は20年前、デザイナーをしていた頃、全世界に対する「EOS」の初めてのお披露目イベントにスタッフとして関わったことがある。

「EOS」というワード自体はその当時最高機密事項で厳しい緘口令がしかれ、本番当日まで絶対に明かしてはいけないこと!ということを当時のプロデューサーからきつく言われていた。

まだ青二才だった自分には何かとんでもないプロジェクトに関わっているんだ!という昂ぶる気持ちを押さえ切れなかったことを記憶している。

そしてそれまでメーカーブランドはあってもモデル名をあえてブランドとして前面に打ち出すという当時では前例のない試みに人事のように大丈夫なのか?という思いがあった。それがここまでになるとは思いも寄らなかった。

この本の中身に関してはあまり深く言及しても・・・という感じだが、実際に当初はAFに対し、懐疑的に思われていたEOSは傑作の数々を生み出してきたのも事実なわけで。特にスポーツ界での貢献は疑う余地はない。

改めてその本を見るとEOSが成し遂げてきた数々の功績に眼を見張る。それは技術的なことはもちろん。第一線のフォトグラファーたちの弁を借りてもやはりEOSという歩みは偉大な歩みだということ。

キヤノンというメーカーはそのあまりにも合理的な企業姿勢に対し、反発するファンも多い。だが少なくともEOS黎明期に先進のAFシステムに裏打ちされた優れたレンズシステムはそれまでニコンオンリーだったプロの現場を大きく変えたのも紛れもない事実だ。

プロの現場ではEOSに助けられたプロは数多くいる。特にデジタル時代のEOSはご存知のようにフルサイズによってプロの現場をストレスフリーにしたことは周知のこと。

私もデジタルフォトでフリーランスになり、このEOSシステムがなければ仕事にはならなかった。これからもおそらくEOSを使い続けると思う。あまりにも当たり前に思っていたEOSの先進技術の偉大さを改めてかみしめながら・・・。

と、ちょいと熱くなりすぎたかな・・・まあ、D3の登場はかつて1Ds登場で狂喜して興奮したときの自分を思い返している。ニコンファンの気持ちはよ~く分るのだ。

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