2008.01.19

■BLACK HASSEL

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昨日、グループ展へ伺ってその後、風邪気味になり体調が優れず、今日は予定をすべてキャンセルして自宅でおとなしくしていた。

実は昨日、後輩に無期限レンタルしていた500C/Mが1年ぶりに戻ってきた。そのままグループ展へ持って行ってポジをつめて12枚を撮り切った。

ちょうどグループ展にはお仲間が同じ500C/Mのオールクロームを持参していて奇しくもアタシのオールブラックと揃い踏みになった。

ひんやりとしたクロームの500C/Mはハッセルらしい素晴らしい感触だった。アタシのブラックはひんやりというよりも少し温もり系で同じ500C/Mでも違うものなんだなあ・・と。

スクリーンもアタシのはアキュートでお仲間のは標準。その見え具合の違いを初めて体験した。著しい差ならば交換しただけで分るものだろうが2台並べて覗いてみてはじめてその違いが分った。

ブラックハッセルはもう1台SWCがある。わざわざ同じオールブラックで揃えたものだ。ハッセルはクロームというイメージが一般的だが最初にオールブラックのSWCが手元へ来て参ってしまった。

で、ほぼ同じ年代のオールブラックの500C/Mを。今はフイルムカメラはこの2台のみで後はすべてデジタルカメラしかない。500C/Mのほうは後輩にそのまま預けっぱなしでもいいと思っていた。フイルムはSWC1台だけで・・。

がしかし、こうして戻って久しぶりに撮影してみるとハッセルらしいシャッター音はやっぱりいいなあ~と。シュッボッ!というSWCでは味わえない独特のシャッター音。惚れ惚れするほど美しいアキュートマットの世界・・・。

正直、フイルムは現像やらスキャンやら面倒くさくてもうやってられないなあ・・というのが本音だがこのシンプルなスタイルと精悍なブラックの揃い踏みはう~ん、ブローニーなら細々とでも続けるかあ~なんて。

たまたま体調が悪かったけれど2台のブラックハッセルを眺めながら、そんなことを考えて過ごした午後でしたとさ・・(笑)

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2007.02.10

■代え難いモノ・・・

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「Hasselblad SWC with Carl Zeiss Biogon 38mmf4.5」

世界最高のスーパワイドレンズを搭載した究極のカメラ。あのチョートクさんに言わせるとペニシリンと並んで20世紀最高の発明品だそうな。

昨年、永年の念願かなってブログ仲間のしんがいさんから無理やり売りつけられ、しょ~がなく譲り受けた?(笑)。まっそれはウソで前々から目をつけていた。

1974年製のオールブラックのSWC。今となっては希少なSWC。レンズはT*のCレンズ、メートル表示で玉の状態も最高。これ以上文句のつけようがない逸品。

しんがいさん、あなたの目利きは確かだ・・・(笑)

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写真を始めて様々なカメラやレンズを使い、様々なフォーマットを使ってきた。カメラにモノとしての利便性や機能性以外に精神性や世界観を感じてしまうことがある。

生まれてきた時代と背景、使われてきたシチュエーション。そういうものは他のカメラにもあると思う。でもそのカメラでしか感じ得ない何かがある。

ライカしかり、ローライしかり、そしてハッセルしかり。その中でもこのカメラは別格。写真はレンズで決まるというツァイスの有名な格言がある。その格言を実際に具現化してしまったのがこのSWC。

ボディはレンズのためだけのただの箱。パチンという意外なほどの硬質でアッサリとしたシャッター音がかえってこのカメラの存在と硬派さを主張している。

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このカメラほどファインダーから見た映像と仕上がった映像との差があるのも珍しい。直線は限りなく真っ直ぐに。被写体は限りなく細部まで。再現する色はその一瞬を閉じ込めてしまうほどの濃密さ。

レンズ性能だけを究極まで突き詰めるとこういう稀有のカメラが出来るという例。だからこそ長い間、多くのカメラマンから羨望の的として君臨してきた。

昨年、現行モデルだった905SWCがとうとう生産終了になった。初代のSWAが生まれてから約半世紀!よくもまあこれほどの長い期間、こんな究極のカメラが作り続けられたものだ。

もう新たなページは作られず、伝説の世界にのみ生きることになった。今後、こういうカメラは二度と生まれてこないだろう。

どんなに技術が進歩し、デジタルカメラが全盛になった今でもこのカメラに代わるものは未だに存在しない・・・。

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2007.01.29

■film・・・穏やかな時間

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Hasselblad SWC PORTRA 400VC モノクロ変換

昨年暮、仕事で山下公園へ訪れたおり、早めに仕事が終わったのでこのカメラをカーボン三脚につけたままブラブラと大桟橋まで・・・。

大桟橋では同じくローライを三脚につけてユルリと撮っていた年配の方がいた。

お互いのカメラを見て、「ローライですね」「ハッセルですね」と。軽い挨拶の後、しばし、フイルム談義。「やっぱりフイルムですよねえ~」

普段はデジタルメインだがこのカメラを持っているときはやっぱりフイルムだなあ~と。先日、カメラ好きのお友達とここへ訪れ、その話をしたら、呆れてた(笑)

このカメラはパースを効かせたアングルが多くなりがち、でも姿勢もカメラもまっすぐに素直な気持ちでシャッターを押すと、とても心地よい空間を写し撮れる。

ここはウィークデイの夜は人も少なく、フイルムでカメラと会話するように穏やかな時間を過ごせる。

また行こう・・・。

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2006.12.19

■portrait

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Hasselblad SWC PROVIA 100F

後輩を撮る。
手が届くような距離で真正面から撮る。
スーパーワイドのスクエアな世界は心地よい緊張感が漂う。
撮る側も撮られる側も・・・。

この独特の空気感がいい・・・。

本日やや体調不良のため、またまたストックから・・・。
う~ん、M8が使えない・・・。

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2006.12.18

■standing point

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Hasselblad SWC PROVIA 100F

Hasselblad SWC・・・。
五感をフルに使い、絞りやシャッタースピードと語り合いながらひとつひとつ手順を踏む。
それらの時間をカメラと共有するように心地よくゆっくりと・・・。

写真を撮ることの原点を忘れないように・・・と私にささやく小さな名機・・・。

仕事やらなんやら多忙でM8をじっくり使えない状態・・・。
旧ブログではアップする気にならなかったSWCのショット。
これからは少しずつ・・・。

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