2008.09.18

■EOS-5D Mark2

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スチルカメラのムービーと今あるムービーカメラの動画では似て非なるもの・・・と思わせてくれる予感。

記録と作品の違いというか・・・便利なズーミングや奥行き感のない絵とは違う新しいスチルムービーの可能性を感じる。明るい単焦点、ウルトラワイドなどのアングルから創られる絵の可能性にワクワクする。

作品性というものは記録時間の長い短いなどという些末なこととは無縁の世界だ。現にCMの世界などその最たるものだ。たった30秒でも強烈なメッセージは込められるものだ。

デジタルフォトの仕事世界に身を置くとスチルとムービーの境目がなくなるときがある。そういうニーズがすこしづつ増えてきている。スチルデジタルフォトグラファーということだけでは通じない時代がすぐそこまで来ていることを感じる。

そういう意味で「写真家」という肩書きに拘る人には無用のものかもしれない。フルサイズでのスチルムービーは新たなクリエイションを産む気がする。

同じムービー機能を持つAPS機、連射機能を上回るフルサイズ機、画素数を上回るフルサイズ機。一見似たような他社製カメラ。

どれも優れていると思うがこのカメラの秀逸なところは先代機がすでに高次元の能力を持っていたポテンシャルをさらに高め、正常進化させ、価格的にも戦略的な価格できたところ。

他社製のフルサイズ機がこのカメラを越えていると語る人は多いが6年前に1系で実用的なフルサイズ機を世に送り出し、3年前に先代5Dで一般ユーザーへもその門戸を開いたキヤノンを侮るなかれ。

デジタルの世界で3年の経験は想像以上に大きいものだ。それほどこのカメラは様々なポテンシャルを秘めている。字面だけのスペック比べだけでは見えてこないと思う。

使う側のセンス次第でただのフルサイズデジイチか、そうでないのかを問いかけてきている。先代は3年前も世を驚かせたが、またひとつの新たな世界を提示してきた。

と、熱くなっちまったが・・・最近キヤノンの旗色が悪く、私の周りのキヤノンファンは押し黙っているし、そうじゃない輩の鼻息がなにかと荒いので今日明日くらいはね(笑)

まあ、どんなに優れていて多機能の道具でも使い手次第というのはいつの世も同じこと。それにしてもフルサイズの贅沢なほどの選択肢。幸せな時代だ。

それから・・・ハイ、もちろんオーダー済です。突っ込まれる前に(笑)

CANON EOS-1Ds MarkⅢ / Planar T*85mmf1.2 60years

PS.
↓注目のシャッター音、ISO25600の画質、フルHDムービーに関する解説動画
http://bptv.nikkeibp.co.jp/article/080917/080917955.html

かなり画期的かと・・・

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2008.05.21

■excelent wide!

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monochrome@pan pacific yokohama
CANON EOS-40D / EF-S 10-22mm f3.5-4.5


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monochrome@pacifico yokohama
CANON EOS-40D / EF-S 10-22mm f3.5-4.5


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monochrome@pacifico yokohama
CANON EOS-40D / EF-S 10-22mm f3.5-4.5

excelent wide-zoom! amazing lens!amazing!

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2008.05.18

■Old EOS

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お隣の老夫婦がいつも丹精込めている季節の花。たまに撮らせていただいてます。仕事の行き帰りなどにいつも気持ちを和ませてくれます。ありがたいものです。

今日も仕事の合間にちょっと外出したときに綺麗に咲いていたのでちょいと・・・。

そのときも最近出動率が高いこのカメラで。

ほぼ3年間、毎日のようにお仕事で生活を支えてくれたカメラ。様々な現場で常に期待以上の答えを出してくれたプロフェッショナルカメラ。

普段使い、と言ったら語弊がありますが、MarkⅢ投入で第一線の現役から退いたスーパーサブを最近は日常的に使ってあげたいという思いがふつふつと。

大きいし、重いし、シャッター音は派手だし、街中へ持ち出すには勇気が要りますが、でもそんなことをも超えられるほどよく出来たカメラです。

MarkⅢがメインとなった今でも十分に通用するポテンシャルを秘めています。仕事中には気がつかなかった良さを改めて実感しています。

デジタルカメラとして程好いバランスの画素数とレスポンス、EOS-1系のカメラとしての完成度とキヤノンフルサイズの熟成されたデジタル技術。

軽薄短小を求める現代にこれよりも重くて頑強なデジタルカメラはもう出ないだろうと思わせるほどのヘビーデューティさ。ライブビューを持たない最後の一眼レフの姿でしょう。おそらく・・・。

2インチの小さなモニタはあまり当てにできず、簡単な構図確認程度の役割。大型モニタが当たり前になった今となってはなぜかフイルムカメラにも通じる感覚が新鮮だったりします。面白いものです。

世の志向に対してあえて正反対のカメラもオツなものです。次期5Dも気になりますが、このカメラだけは手元に残しておきたいと思う・・私にとっては珍しいカメラです。

今更ですがこのカメラの良さを再認識しています。素晴らしきOld EOSです。

CANON EOS-1Ds MarkⅡ / Distagon T*21mmf2.8

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2008.05.17

■Tessar T*45mmf2.8 100 Jahre

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神楽坂はもともと勤めていた会社が近いので昔から身近な街。けれども考えてみればあまり意識して訪れたことがない。先日、久しぶりにお仲間との集まりがあって集まる前にこれまた珍しく2時間ほどポッカリ時間が空いた。

超ヘビー級ボディと超ミニマム級レンズのコンビで神楽坂界隈を散策。奥まった小さな前玉はフードも必要ない。身軽な組み合わせと言うと強がりに聞こえるかもしれないがホントに軽快に散策を楽しめた。

このレンズ、安いし、薄いし、軽いし・・・だから軽く扱われがち。ところが、Tessarというのは後にこれをお手本にしたレンズが数多く産まれたほどの銘レンズ。

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ライカ定番のElmarも実はTessarのコピーというのは知る人ぞ知るお話。前身のElmaxを進化させTessarに敬意を表してarをとってElmarになったそうな。

今はAPSサイズばかりでしか重宝されないのがなんとも気の毒。フルサイズでは玄人好みのさすがの描写。このボディとの組み合わせもかえって安定して心地よい。

100 Jahreは当然だが現行Elmarにも通じる写り・・と言ったら、Tessar生みの親、ルドルフ博士に怒られるかな?よく言われる「キャップ代わり」というのはなんとも失礼なこと。反省することしきり。本来の画角でもっと光を通してあげなければ・・・。

CANON EOS-1Ds MarkⅡ / Tessar T*45mmf2.8 100 Jahre

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2008.05.10

■風が心地よかった・・

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先日、港北で撮影があったのでちょっと遠回りして横浜に。横浜という場所が好きで特に大桟橋にはいつも寄ってしまいます。

大昔・・灯台を追ってあちこち走り回っていたときがありました。横浜にも目立たないけれど可愛い赤灯台があってそいつに会いに何度も足を運んでいました。

そのときは大桟橋などなく、いいショットを求めて横浜港の周りを何周もした記憶があります。一度などは民間の工場内に立ち入ってしまい、守衛さんに追いかけられたこともありました。

大桟橋はついこの間来たときには芝生もまだ青さはありませんでしたが今はもう青々としてその土臭い香りと海風が心地よかったですねえ。大型客船は居ませんでしたが何もいない静寂の中の大桟橋も悪くないもんです。

小一時間ほどでしたがリフレッシュして夜の港北へ向かえました。

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ところでここのところ一眼でも超コンパクトなモデルが脚光を浴びていますね。とても魅力的なモデルばかりですがこの手のレンズではさすがにバランスが悪い。

勝手なもので仕事ついでに寄ったのでモードもそれなりなので、そういうときは重さや大きさは気にならないもんですね。

小さく・軽くもいいですが、重くてがっちりとしたボディ、大きいファインダー、切れの良いシャッター、瞬間を捉えるレスポンスなんぞはさすがに絶品です。

こいつは仕事オンリーになってしまっていますがプライベートでも思い切り使いたいといつも思うのですがなかなか持ち出せませんねえ。根性無しなんで・・・。

CANON EOS-1Ds MarkⅢ / Planar T*85mmf1.2 60years

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2008.02.23

■ノクトンお試し

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CANON EOS-1Ds MarkⅡ with NOKTON 58mmf1.4 SLⅡ

あまり意味のない比較かもしれませんが・・・

いや、どうしても最短付近の写りを確認したかったもので・・・58mmで最短0.45、50mmで最短0.5ですから、自ずと絵は違うのは当たり前なのですが・・・。

ノクトンの絵。元祖トプコールは噂でしか聞いたことがないのではっきりとしたことは分りませんが、少しおとなしめですがその片鱗はあるような。マクロっぽい感じもなくはないですが・・。

実際は常に最短で撮ることはないでしょうが、こういうクセがあるということを分って撮るのとはマインドが違うというもので。

やはりこのノクトン、Mのクラシックではなくこちらに行ったことは正しかった気がします。気に入りました。かなりお安いレンズにも関わらずモノとしても悪くないですし。

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left / CANON EOS-1Ds MarkⅡ with NOKTON 58mmf1.4 SLⅡ 0.45m
right / CANON EOS-1Ds MarkⅡ with SUMMILUX-R 50mmf1.4 (TypeⅡ) 0.5m

何よりなんだこのコーティングの色は!という感嘆の声を上げるほど美しいマゼンタゴールド系のコーティング。なんだかヤシコンのプラナー初期玉のような感じ。

ほとんど衝動買いに近いものがありましたがいい玉に出会いました。実は一番のお気に入りのズミルクスよりなぜかピント合わせがしやすいということもあって今、手持ちの標準クラスでは一番手の存在に。

ただ、純正の金属フードのカタチがイマイチでかえって何もつけないほうがコーティングも見えるし、何よりシンプルなスタイルがいい!のです。ノンフィルタ派としてちょいと前玉が気になりますが・・・。

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2008.02.22

■another NOKTON

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CANON EOS-1Ds MarkⅢ with NOKTON 58mmf1.4 SLⅡ

アダプターを使っても今までニコンマウントはまったくのアウトオブ眼中・・・。

ツァイスやライカのマウントアダプターは抵抗なく使えてもニコンマウントは?でした。そのキヤノンヘビーユーザーの漠然としたアンチニコン感覚が昨夜、簡単に崩れてしまいました。

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CANON EOS-1Ds MarkⅢ with NOKTON 58mmf1.4 SLⅡ

作例を見てまったくノーマークだったレンズが急に気になりだし、お仲間との情報交換で決定的となっちまいました。

実物は思っていたよりもコンパクトでちょうどプラナーとズミルクスの中間くらいのボリューム。デザインはツァイスっぽく、操作フィールはライカっぽく、各部の回転方向はニコンそのもの、そして写りは・・・?

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CANON EOS-1Ds MarkⅢ with NOKTON 58mmf1.4 SLⅡ

週初め、噂を独り占めした限定版ノクトンではなく・・まったくノーマークだったこちらのノクトンに。どうも最短付近の写りにらしさが潜んでいるようですが、こんな感じではフツーのノクトン?ていうかトプコール?

noyanにいさん曰く「8mmの差は大きいんじゃない?」

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2008.01.31

■ズミルクス派

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CANON EOS-1Ds MarkⅢ with SUMMILUX-R 80mmf1.4

今日は色々あった・・・。

友人のD3とアタシのMark3を画質以外のことを比べてみようじゃないか!と実際に横に並べてシャッター音や液晶やライブビューやボディの感触、ファインダーの見え具合など色々と比べてみたり・・・。

帰りにはいつもの上野に寄ってちょっと気になるレンズを試したり・・・そのときにあやうくバルナックの深い沼(実はまだ未体験)に引きずり込まれそうになったり・・・。

ホント色々あった~。

で、とりあえずズミの絵だけど・・なんで赤・青・黄?あまり芸がないけど・・・。

開放だと周辺が落ちて滑らかなボケ味で・・でもさすがにMark3のピントは激薄で・・・でもなんとも味わいがあって。やっぱりズミルクス派です。アタシ。ホントかな?(笑)

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PS:
これが沼に引き込まれそうになった逸品。最初は軍艦部だけ見ていたらなんだかわからなかった・・・。所有者はA先生。先生によると

・同時代の国産ラチェット式巻き上げレバー
・ソフトレリーズ、どこのか聞きそびれた
・特注巻き戻しレバー
・ツァイスイエナのテッサー2.8cmf8とフード&フィルタ
・中央三脚穴つきタテヨコ可能な英国製ベースプレート。たぶん削りだし?
・写ってないけどライツ純正ウエストレベルファインダー、自作28mm用ルーペつき?
あとは見ての通りのセルフつきⅢf。

参りました。先生・・・。

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2008.01.29

■heavy de excellence !

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CANON EOS-1Ds MarkⅢwith SUMMILUX-R 80mmf1.4

80mmの距離感は肉眼で見てこのあたりかな・・というイメージそのままという表現が一番合ってるかな。ポピュラーな85mmとは微妙な差だが少し広めな感じはいい。

ピント合わせは難儀だがそれを超える魅力がいっぱい。モノとしてのフィーリングは当然だがその重さとソリッド感はRレンズの中でもSummiluxトリオは別格。

そもそも軽く作るなんてことを考えていないところがやはり天下のSummilux!気に入った。画質もMと通じる部分もあり、Summilux派としては参る・・。

それから・・・これは予想外なことだったが。私のところのラインアップではツァイスレンズの指標と言われる先輩格のPlanar85mmf1.2。甲乙つけ難いと言いたいところだったが・・・。

実は私の85がハズレだったのか?どう見てもSummiluxの写りが上回っている気がする。そんなバカなね~と、とりあえず言いたいけど・・(苦笑)

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それにこれは前々から感じていたのだけれど、Rの大口径はキヤノンの1系ボディにハマりすぎ。純正のL単よりよっぽど押し出しが効いて似合ってる。なぜかカラーリングもね・・。

キヤノンのL単、特に大口径は必要以上に大きすぎる。AFやCPU系で余計なもんを積んでいるから仕方ないけど程よい大きさと見た目のバランスということでは個人的には?。

未経験の方は一度Rの大口径を使ってみて欲しい。って言ってもかなりマイナーな世界だけど・・大きさと重さとボディとのバランスということがいかに大切であるかが分るかと・・・。

重いボディと重いレンズは自虐的になるほどシビれちゃう。トータル2Kgを軽く超えるヘビーな組み合わせは常に筋トレ状態。キスなんかと対極にあるがこれはこれでエクセレンス!

このヘビーさが繊細なピント合わせには持ってこいだぜ!って何喜んでるんだか(笑)

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2008.01.13

■Mの記憶?

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CANON EOS-40D with SUMMILUX-R 80mmf1.4

ちょうど私くらいの年代の方たちには懐かしい!と声え上げてしまうようなマシンが・・・。

恒例のオートサロン。もちろんお仕事です。キレイなおねーさんたちを追いかける多くのアマチュアカメラマンたちを横目に今年も真面目にお仕事オンリーの3日間でした。

しかし、このマシンでアニメを実写にしたらどうなるのか?興味津々だがマシンのディティールにはらしさが随所に・・・。細かいことはもう忘れてしまったが、このボディラインは憧れたなあ。今見てもこのラインは斬新だ!

マッハ号。懐かしむのは私だけかと思ったが結構な人気だった。老若男女、たくさんの人たちが写真を撮るために通路まではみ出して撮影していた。

実写版マッハGo!Go!Go!「スピードレーサー」。マトリックスシリーズのウォシャウスキー兄弟が作るんだからそれなりになりそうかな?

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CANON EOS-40D with SUMMILUX-R 80mmf1.4

ところでEOS-40D。3日間歩き回るので少しでも体の負担を軽くしたかったために急遽投入しましたが、いやはやその完成度にはちょっとビックリ。シャッター振動問題とやらがあるらしいのですが静かなシャッター音は私は気に入りましたねえ。10Dの再来?という感じ。

ファインダーも感覚的には昔のAPS-Cの井戸の底を覗きこむような感じもなくなってるような・・なにより秒6.5コマのキレは連射なんてしなくてもワンショットで十分実感できる。

ボディ剛性もかなりしっかりしてるし、メニュー操作はMark3と同じ。で、やっぱり一度見てしまったら戻れなくなりそうなのが3インチの液晶モニタ・・・ジジイにはこれが一番!(笑)

これで実売10万台前半って!!?なんで?D300と比べられているらしいけどほぼ半分のコストでこの内容はもう驚きの一言。凄いコストパフォーマンスの良さ。

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CANON EOS-40D with SUMMILUX-R 80mmf1.4

かつて仕事用に使ったD30(ニコンじゃないですよ 笑)というプラスティックボディで300画素、価格30万超のデジカメがあったのですが、今や1000万画素超で10万チョイ、画素が3倍で価格が1/3。しかもボディはマグネシウムって・・・考えてしまいましたよ。

当初、このカメラをバカにしていましたが・・・いや~、目立たないけどきちんと仕事ができるオトナ感覚の熟成されたカメラでした。このあたりを分って謙さんをCMに起用しているとしたらキヤノンやるなあ~と。

ついでにこのシリーズでは初めてスクリーンが交換できるようになって5Dの専売特許だったスーパープレシジョンマットもあるらしいので早速試してみようかと・・・。

お仕事が全部終わってからこのレンズに変えて一回りしたのだけれど、ファインダーが大きく見やすくなったので標準スクリーンでもピント合わせはあまり難儀しなかったですねえ・・・。スクリーン変えたらもっと良くなるのかな?

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