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2008.09.25

■アンセル・アダムスのファインプリント

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写真展で息を呑む・・・という経験をしたのは生まれて初めてのことだった。

アンセル・アダムスの作品についてはウェブや出版物などで見聞きしたことは何度かあった。しかし、直接オリジナルプリントを見たのは今回が初めて。

昔から各方面で絶賛されている彼のオリジナルプリントとはどんな程度のものなのだろうか?不遜にもそんな浮ついた気持ちで会場へと足を運んだ。

彼の写真展は国内でも過去、何度となく開催されている。そういう情報は耳には入っていたが行きたい!というほどの気持ちには至らなかった。

自分がモノクロームの銀塩プリントにあまり縁がなかったこともあったし、ゾーンシステムなるものを確立した半世紀前のアメリカの単なる風景写真家という印象でしかなかった。不勉強である、まったく。

それがなぜ・・・?

実は北海道の飯塚氏のブログで今回の写真展のことが紹介された一文を読み、ほとんど衝動的に足を運んだ。というのがきっかけ。

それでもなぜそこまでの行動を・・・?

最近のデジタルモノクロームプリント。クオリティについてはもうこれで必要十分!という評価が定着しつつある。それに対し、銀塩プリントはすでに暗室内での過程を「楽しむ」という趣に変わりつつある。

それは事実かもしれないが、銀塩モノクロームプリントの原点でもある彼のオリジナルプリントを直接この目で見てそれを再確認するという失礼な意味合いもちょっぴりあったのかもしれない。まったく不遜である。

ところが・・ここでそれでもやっぱり彼の作品は格が違っていた。などと通り一遍な言葉では表現しきれないほどの圧倒的なクオリティの作品群だった。で、冒頭の息を呑む・・・である。

一枚目の作品から目を疑ってしまった。完璧な構図と光の捉え方。信じられないほどの豊富なトーンと肉眼ではもう判別しきれないほどの緻密さ。参った!の一言である。

今回の出展作品は彼の弟子によるプリントで、アメリカの彼のギャラリーへ行けば見ることも購入することも可能な作品群である。もちろんウェブ上での購入も可能である。

しかし、彼の作品をこうして日本でじっくりと直接見比べて購入できる機会などそう多くはないのではないか?最初の不遜な思いなどどこかへ消えうせてしまった。そう感じるほど生の作品はインパクトあるものだった。

平日の夕方ということもあって会場には私と若手の写真家の方と二人きり。お互い、同じ鼓動を感じながら手ぶらで帰ることなどとても出来ないほどテンションが上がり。結局二人とも2点づつ購入。私が購入したのは「Dogwood, Blossoms」「El Capitan」の2点。

特に「Dogwood, Blossoms」は彼の作品群の中でも異彩を放っていて何度も何度もその作品の前に立ってはため息をついてしまったほど。帰宅して知ったことだが彼の作品の中でもかなり有名でファンも多いようだ。

奇しくも今日は自分自身、52回目の誕生日。アンセル・アダムス初心者?の自分への最高のプレゼントになった。きっかけを作ってくれた飯塚氏に感謝・・(笑)

アンセル・アダムスの写真展「ヨセミテ・スペシャル・エディション・プリント」

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Comments

itaさん、情報ありがとうございます。
行きます!絶対行ってきます。

Posted by: kikuc | 2008.09.26 at 10:30

itamuraさん、以前テレビのドキュメントで、アダムスが出始まった頃の電子レンジで乾燥させていたことが強く印象に残りました。
真似をしてみましたが、紙の違いか上手くいきませんでした。

出版物でさえ息を呑むのですから、さぞかしすばらしいでしょうね。
昨日が誕生日ですか、私と同じです^^

Posted by: chousan-drybox | 2008.09.26 at 11:13

お誕生日おめでとうございます。

とても良いプレゼントだと私も思います。


アダムスのプリントは私の学生時代のお手本の1つでした。

ゾーンシステムの本も買ったりして勉強したのですが、
あのクオリティには届きませんでしたね。←当然ですね。笑

今も弟子の方がプリントされているというのは知りませんでした。
時間があれば見に行きたいと思います。

Posted by: kazui | 2008.09.26 at 13:48

>kikucさん
見るだけでも価値ありです。欲しくなりますよ~きっと(笑)
ぜひご感想を聞かせていただきたいです。

>chousan-dryboxさん
なんせ初心者なもので・・・
それでも素晴らしさは伝わりました。会場で写真集も見せていただきましたが、やはり一味違うように見えました。
そうでしたか?同じ日でしたか?今後ともよろしくお願いいたします(笑)

>kazuiさん
ありがとうございます。
アンセル・アダムスをお手本にされている方々は多いのですね。お弟子さんとは言え、それは素晴らしいプリントでした。見るだけでは帰るに帰れず、購入せずにはいられませんでした。

Posted by: itamura | 2008.09.26 at 14:14

itamuraさん、はじめまして。
実は2年くらい前からROMさせて頂いてました。
初めてコメントいたします。

アンセル・アダムスの写真展、行ってきました。
私は風景写真にはあまり関心ない方なのですが、
普段味わえない感動を得るくらい素晴らしかったです。
最近モノクロ写真に凝りつつあるので、とても良い勉強になりました。

私も「Dogwood, Blossoms」が、一押しです。
さすがに、4万円は出せませんでしたが。。。。
 


Posted by: sayasaya | 2008.09.27 at 13:02

>sayasayaさん
はじめまして、ご訪問ありがとうございます。
行かれましたか?私も今だに余韻が残っております。写真の枠を超えたアートの世界ですね。
Dogwood、素晴らしいですよね!見惚れてしまいました。
あのお値段は額装したアンセル・アダムスのファインプリントとしてはお買い得だと思うのですが・・・2作品というのは、誕生日とはいえ少し思い切りすぎたかもしれません。(笑)

Posted by: itamura | 2008.09.27 at 22:22

ご無沙汰です!元e c h o i z mです。ブログ変えました。よろしかったらお越し下さい。
あ、例の会案内しております。今回は名古屋です!

Posted by: freetempo_echo | 2008.09.28 at 23:23

さすがitamuraさん、この2点を選ばれましたか…。

土曜日にM8仲間の友人と行ってきました。
会期中に行く事ができてよかったです。
私は月光の夜景が好きなもので「MOONRISE FROM GLACIER」を購入しました。届くのが楽しみです。

Posted by: kikuchi | 2008.09.29 at 13:15

>freetempo_echoさん
お久しぶりです。いつもお誘いありがとうございます。名古屋ですか・・・?ホントは近いんですよね。ウ~ム。

>kikuchiさん
kikuさんもやはり購入されましたか?あの値段はお買い得ですよね。特に実物を見てしまうとね(笑)私も今から楽しみです。コスモス社長の新山氏のブログによるとかなり好評のようでおそらく会期中にはほとんど売り切れてしまう勢いだとか・・・。デジタルプリントの時代だからこそのアンセル・アダムスかもしれませんね。

Posted by: itamura | 2008.09.30 at 00:29

日曜日にアンセル・アダムス作品展に行って参りました。

オリジナルプリントを見たのは初めてでしたが、精細さと豊富なトーン、そのすばらしさに圧倒されました。もし、このなかから強いて二点を選べと云われれば、Itamuraさんが購入されたDogwood, Blossomsと、それからOak Tree, Snowstormを選びます。先に行って余裕資金が出来たら、リンクで紹介いただいたThe Ansel Adams Gelleryのウエッブサイトで購入したいです。

私が行ったのは、朝一番で他の観客がおらず、係りの人が奥から箱入り・特装版の"Ansel Adams at 100"を
出してきて見せてくれました。家に帰って調べると、この本は後にペーパーバックが出ていましたので、これを注文しました。

とてもよい休日になりました。ありがとうございます。

Posted by: Hisao | 2008.09.30 at 01:13

>Hisaoさん
そうですか?行かれましたか?私もこころが豊かになった写真展は初めてでした。まだ、余韻が残っています。
やはり皆さん、Dogwoodはイチオシですね。早く行って良かったです(笑)
実は私が行った日も一緒に居た若い写真家さんもこれがお気に入りだったのですが、私のほうがほんの少し行くのが早かったのでありがたくも譲ってくださいました。
こればかりは実際にオリジナルを見ないと素晴らしさは理解できませんよね。やはり写真はプリントでなければ!と改めて感じました。

Posted by: itamura | 2008.09.30 at 01:58

本日、展示に行ってきました!

itamuraさんが参った!と思われたのも納得です。


ちなみにコスモスに行く前に、この近くにある東京都写真美術館に行ってきたのですが、丁度「 ヴィジョンズ オブ アメリカ 」という企画展でアダムスのビンテージプリントが5枚展示されていました。

コスモスの四倍くらいのサイズだったので、単純なクオリティの比較はできませんが、お弟子さんのプリントが特に見劣りするということもなく、どちらかというとコスモスのサイズの方が僕の好みでした。

見比べられる機会はあまりないかと思うので、お時間に余裕があれば美術館にも行ってみてください。それぞれに違う表情があり、おススメです!

Posted by: kazui | 2008.10.05 at 01:04

>kazuiさん
情報ありがとうございます。写真美術館も行きたいと思います。おっしゃるように私もコスモスのサイズが気に入っています。明日か明後日くらいにはプリントが手元に届くはずですが・・・楽しみです。

Posted by: itamura | 2008.10.06 at 23:15

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