■ゆらぎ・・・
「このガラスのゆらぎが良くないですか?」
「ゆらぎ・・ですか?」
「この建物の改修を担当した建築家の方が言うのですよ」
「ガラスって建設当時のものですよね」
「ええ、そうです。大正時代に作られたガラスです。今の製品に比べれば透過率も均一性も良くないのですが、それがかえっていい味が出ていると思いませんか?」
「なるほど、面白いですね。でも分るような気がします」
「本当は全部この時代のガラスを使って改修したかったのですが、さすがにそれは無理で内部の一部分だけ。でもこのガラス越しのゆらぎ方がなんとも言えません」
先日、岩手の奥州市に誕生したとある施設の撮影に伺ったときに市の担当の方から聞いたお話。どの世界も同じようなことがあるものだ・・・。
その施設の建築物は1921年生まれ。仕事で行くことが決まったとき、やはりこのレンズかな?と。もちろんお仕事撮影は優秀な?Lレンズ。
少し時間が取れそうな感じだったので同時代を生きた同じ「ゆらぎ」を感じながら・・・北の地に生まれ変わった素敵な空間でしばし良き時間を持てました。
しばらくお休みしていました。多忙やその他、ブログに向かう気がしなかったので・・・でも先日、ちょうどメンテナンスから戻ってきた絶妙な8枚玉に触れているうちに徐々に気持ちが向いてきました。らしいかな?
またマイペースでボチボチと・・・
LEICA M8 / Hektor 5cm f2.5 & Hektor 7.3cm f1.9
The comments to this entry are closed.
Comments
お、戻ってきましたね。8枚玉。
なめらか対決しましょう(笑)。
Posted by: ばくじい | 2008.05.03 21:19
おっと、書き忘れました。
ガラスの「ゆらぎ」、分かる気がします。
古道具市で出会うガラス製品の不均一さには、妙に魅かれるものがあるんですよね。
ガラス瓶が増殖しつつあります(笑)。
Posted by: ばくじい | 2008.05.03 21:26
・・・そうそう,生きることは揺らぐこと(笑).
自分も微妙に揺らいでいて,しばらくレンズよりもジャズギターに目が・・・・(^^;;
Posted by: りーまん | 2008.05.03 22:16
>ばくじいさん
ぜひ対決しましょう!日暮里の名人による絶品メンテですから・・その分高かったです。ハ~(笑)
なんでも正確さや技術力一辺倒だけではダメなんですね~。
>りーまんさん
アチコチ揺らぎまくりの人生です。アタシも・・・(笑)
Posted by: itamura | 2008.05.03 22:52
私の生家のガラスが昭和初期の造りで「ゆらぎ」というのですか波打っています。ガラス職人に言わせると今入れ替えなどするとこういうのは再生できないそうです。昔のガラスの味というのですか、大切にしてくださいとのことでした。同じ事がライカのオールドレンズにも言えるのでしょうか、私もオールドレンズ逝きたくなりました。
Posted by: Kazu | 2008.05.05 09:45
”仲良く”まとまりましたか~。
GW明け遊びましょう。。。
Posted by: 穂夏 | 2008.05.05 17:03
>Kazuさん
おっしゃるとおりですね。当時はそれで精一杯の製品だったのでしょうが今は逆に味があると感じますね。
ライカのオールドレンズにも何か通じるような気がします。甘さとかゆらぎとかを感じます。ぜんぜんビシッとなんかしてませんが(笑)
>穂夏さん
おかげさまで~。
余計なものもついでに・・でしたけど(笑)
やりましょう!8枚玉祭!
Posted by: itamura | 2008.05.05 23:40
おお,生きてられましたか~ (;´Д`)ハァハァ
エントリーないので,古レンズに埋もれてハアハアしているのかと思ってました.
昔の鉛硝子はいいですよねぇ~ ただ,ずっとあのユラユラの中にいるとちょっとまいりますが...
Posted by: Neoribates | 2008.05.06 16:06
>Neoribatesさん
埋もれるほど持ち合わせてませんて!でもご隠居ほどエネルギーはないのは確かですが・・鉛と放射能のダブルパンチがいけないのかもしれません?やっぱりヤバイかもです(笑)
Posted by: itamura | 2008.05.06 23:25