■Summicron 5cm f2
横浜の山下公園は海側に向かって左手、つまり大桟橋側はなにかうす暗くて取り残されている感があった。随分昔の話かもしれないけど・・。
先週、横浜での撮影の待ち時間ができて久しぶりに氷川丸に挨拶?に寄ってみたら、薄暗い場所が激変していた。その場の環境とは少々合わないファサードのコンビニがいつの間にか出来ていた。
さらにそのコンビニの海側の一角にテラス風のスペースまで。さすがに平日の夜は人影もまばら、ちょいと寂しげだったけどしばし無人のテラスでぼんやりと・・・。
ライカオールドレンズの薄いベールに包まれた繊細な開放描写。反して絞ったときのシャープさ。Lの時代のレンズは独特のアイデンティティがあり、それでいてみな柔らかい。
現代のレンズと性能比べをしたら土俵にすら乗らないだろう。が・・・そういう描写をするレンズは少々大げさだが人類の財産だ。今やそういうレンズは作れないのだから。本当に貴重だと思う。
何事もそうだが、少々毒を含んでいたほうが極められる世界もある。自然環境を憂うことも大事だけれど・・・。最近、大昔のLレンズの味が妙に琴線に触れてくる。
LEICA M8 / Summicron 5cm f2 undermillion
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