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2008.03.29

■morning light

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仕事で都内を車移動していると今週は飯田橋や千鳥が淵、皇居周辺のサクラが満開寸前。思わず車を止めて寄っていきたい衝動にかられながら泣く泣く通過。

そんなわけで珍しく今朝早く、最寄の学生時代の通学路でもあった懐かしい場所、真間川へ。このあたりでは昔からのサクラの名所でかつての頃からはボリュームは減ったものの今でもなかなかの枝っぷり。

まだつぼみもチラホラ残っていたけれどこのくらいがちょうどいいかのな?重そうなデジタル一眼を持って撮影に来ていた年配の方々もいましたが・・・

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DP-1を片手に持ちながら、これも28mm単焦点つきのデジタル一眼なんですよ~と、こころの中でつぶやきながら美しいサクラを堪能。この時間帯はサクラだけでなく朝の光を受けたものはみなキラキラしていますねえ。

相変わらずDP-1の実力は凄い。仕事でも1系のサブとして納品の一部にも使ってしまった。中でも現像ソフトのSIGMA Photo ProのX3 Fill Lightが秀逸。

要はトーンカーブをいじるのと同じ原理なのだろうがバーを動かすだけでハイライト部分を残しながらシャドウ部を持ち上げていく変化がリアルタイムで分るのがいい。

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ラチチュード幅が広すぎる仕事が多い中、今までGRDなどで押さえカットは残したことはあったけれど結局、使えないケースが多々あったがDP-1での押さえカットはこのX3 Fill Lightでかなり使える。

仕事では高感度もISO200までなら問題なく、もっぱらマニュアル露出、1EVずらしブラケット、3カット連射モードでチャッチャッチャッで押さえカットオッケー!

相変わらず撮った画像を液晶で確認するとホントに使えるのかな?と不安が残るが戻ってPCで見ると唸ることは毎度のこと・・・。

SIGMA DP1

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2008.03.23

■オトーサン・・

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最近のエントリー、モノクロの暗めの写真ばかり。自分で見ていて滅入ってきてしまった。ということで・・こういう写真も撮ってます。落差が激しい?相変わらず節操がない?(笑)

先日も、とあるマンションギャラリーの撮影に。ここのところマンションギャラリーが続く、そういう時代なの?今回はこの手のギャラリーでは珍しく贅沢なスペース取りをしたコンセプトルームでモデルを使っての撮影・・・

モデルは5歳の女の子。後輩デザイナーの愛娘。可愛い盛り。お世辞抜きで美人ママさん似で本当に可愛い娘。表情も豊かでママさんが見ても驚くような表情をすることも・・・

もちろんシロウトなので当初は心配でしたが・・これがなかなかのモデルぶり。ポーズの指示にもよく言うことを聞いて我慢してくれて、いいお仕事ができました。

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泣かせるのが・・妙になついてくれて「オトーサン」と呼んでくれたこと。これにはちょっとしたわけ?があるのだけれどそんなことはど~でもいい。

こんなに可愛い子に親しみを込めてそう呼ばれれば胸キュンもん。ホントはオジイチャンと呼ばれてもいい歳なんだけど・・・

ライティングはLEDで変化していく少し暗めの演出照明がベース。このくらいの子はよく動きそうだったのでマニュアルの明るい単レンズで流れに任せて・・・こういうときはやっぱりAFは辛いね。

本チャンのカットはいつものTS-Eやワイドをメインにじっくりと。でしたが目的のカットがほぼ撮り終わったら、後は二人?で戯れるように楽しい時間を過ごせました。

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写真は戯れていたときのものばかりでお仕事カットは内緒。それにしてもこのくらいの歳でもやっぱり女の子ですねえ。たまにドキッとするような目線をくれました。

それから・・・マシュマロのように柔らかく、透き通るような肌。もうメロメロでした。10年後が楽しみだ。

CANON EOS-1Ds MarkⅡ/ SUMMILUX-R 80mmf1.4 & NOKTON 58mmf1.4 SLⅡ

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■Summicron 5cm f2

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横浜の山下公園は海側に向かって左手、つまり大桟橋側はなにかうす暗くて取り残されている感があった。随分昔の話かもしれないけど・・。

先週、横浜での撮影の待ち時間ができて久しぶりに氷川丸に挨拶?に寄ってみたら、薄暗い場所が激変していた。その場の環境とは少々合わないファサードのコンビニがいつの間にか出来ていた。

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さらにそのコンビニの海側の一角にテラス風のスペースまで。さすがに平日の夜は人影もまばら、ちょいと寂しげだったけどしばし無人のテラスでぼんやりと・・・。

ライカオールドレンズの薄いベールに包まれた繊細な開放描写。反して絞ったときのシャープさ。Lの時代のレンズは独特のアイデンティティがあり、それでいてみな柔らかい。

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現代のレンズと性能比べをしたら土俵にすら乗らないだろう。が・・・そういう描写をするレンズは少々大げさだが人類の財産だ。今やそういうレンズは作れないのだから。本当に貴重だと思う。

何事もそうだが、少々毒を含んでいたほうが極められる世界もある。自然環境を憂うことも大事だけれど・・・。最近、大昔のLレンズの味が妙に琴線に触れてくる。

LEICA M8 / Summicron 5cm f2 undermillion

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2008.03.16

■銀象嵌

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「象嵌がキレイに残っていて珍しいんだよね~コレ」そう言われて見せてくれたのがこのフード。

不勉強なのでその場ではよく分らなかった。調べてみるとライツのフードの中でも極初期のものでおそらくこういうタイプのフードと呼ばれるものができて二つ目のモデルらしい。

正式名称は「FISON」そう呼ばれるものは他にもあるらしいのですが、実はHektor5cmに付けて勧めてくれたもので本来はA型エルマー用のもの。

Lマウント用で位置調整用のノブが付いたフードはよく見ますが、これは何も付いていないモデルですっきりしていてとても秀逸なデザイン。口の悪いお仲間は「Hektor5cmつきの極上FISONですね!」などと。

それほどこのフードは美しく工芸品と言っていいようなシロモノ。

ただ、残念ながら肉眼(老眼?)では象嵌の細かいところまでは見えない。ところがGRD2のマクロで撮ってみたら・・・ビックリ!しっかり銀が乗っているではないか!驚いた!

肉眼では細かいところまで確認できない技術なんて!さすがライツ!あらためてこの時代の職人の技術力とライツ製品のつくりの良さには脱帽。

ただのフードなのにね~!今の技術者に見習えなんてとても言えない・・・

RICOH GR DIGITAL Ⅱ

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2008.03.15

■DP1 monochrome

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モノクロームも悪くない。早朝の光はそれをより際立たせてくれる。

フォビオンのモノクロームって凄い贅沢なのかもしれない。

自慢の解像感がストレートに伝わってくる。

たまには早起きもいいものだ・・・って、たまたま明け方の仕事帰りだったりして。

SIGMA DP1

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2008.03.13

■光は同じ・・・

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Hektor 5cmのヘリコイドがヌケ気味なので調整にいつもの上野に。

で、当然、そのまま夜の楽しい時間に切り替わっちゃった。

そのときにつけていたのがこのレンズのみ!他にはなし。

このレンズ、夜のレンズじゃないでしょ!絶対に!と、思ったが・・・

これしかなければこれで撮れる写真でいいじゃないか!と開き直る。

少し暗めのジャズバー。f6.3開放、ISO1250、SS1/8!

覚悟していたけど・・・撮れるもんだ。その気になれば。

ウデとかじゃなくて念写だね・・まさに(笑)

ところでオールドレンズに出会うと必ず何か特別なものがこみ上げてくる。

その時代を写してきたレンズを特別な思いなしで接することができない性分。

どんな光を写してきたのか?

それとも・・大切に保管されてそのときを待っていたのか?

そういうレンズたちに出会うと、私が今を撮ってあげよう。そう思ってしまう。

それがフイルムだろうがデジタルだろうが関係ないし、意味も無い。

なぜなら・・レンズを通る光に変わりは無いのだから。

LEICA M8 / Hektor 2.8cm f6.3

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2008.03.12

■not fast camera

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ゆる~く行きたい。最近、特に。

DP1も我慢できないお方もチラホラ・・・あんなにいい絵はないのにね。

カメラっていい絵が撮れてこそだと思うんだけど・・・。

少しくらいスローでもいいんじゃないかなあ。

あの絶品の絵を一生懸命書き込んでいるんだから。

いっそのこと・・・

バルナック風の巻上げノブかなにか付けとけば待つ時間も楽しかったのかも。

そんなに急いでどここへ行く?ユルリと行きましょう。

あの横木安良夫さんがDP1をスパッと評して下さっている。まさに御意!

中でもテレコンの必要性はまったく同感!40mmあたりのボケが見たい!

SIGMA DP1

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2008.03.11

■Wide & Speedy

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閑話休題・・・

DP-1で世の中?盛り上がってきたし、そろそろお仲間もチラホラ。

今日のお供はこいつ。

運転中でもついつい惹かれてしまうのがこういうモノたち。

愛車からの高さがまたちょうど具合のいい高さ。景色が最高。ついつい・・・

自分流のデジタルイメージ。横木さんのクリコ?だったかな?と同じ。

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撮っているときも撮ったあとからもイメージ作りができる。

これが実になんというか・・デジタルの妙味。

GRD2のモノクロスクエアはやはりいい。デジタルスクエアGRD2とデジイチキラーDP1。

筆を使い分けるようにそれぞれが個性を発揮できるカメラたち。

それにしてもGRD2のレスポンスの良さよ!完成度が違うなあ・・(苦笑)

RICOH GR DIGITAL Ⅱ with GW-1 wide conversion lens

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2008.03.10

■Hektor 5cm f2.5

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今日3月10日は63年前、東京が焼け野原になった日。

そのときの惨状は直接体験した母親から散々聞かされていた。

小学生のころ・・なぜか自宅に黄土色の装丁の一冊の写真集があった。

タイトルはたしか「東京大空襲」だったような・・・

焦土と化した東京、丸焦げになった母子、隅田川に浮かぶ累々とした屍・・・

目を背けたくなるようなモノクロームの写真は小学生にはあまりにも酷だった。

怖いもののようにその写真集を扱っていたことを覚えている。

それが石川光陽という当時の警視庁カメラマンがライカで撮ったことを最近知った。

今夜、そのカメラマンのドラマが放映される。あの写真集はどこへいってしまったのかな?

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ところで・・・

このレンズ、生まれは70年以上前、もちろん戦前の昭和初期。

オリジナルの姿を保ちながらよくぞ生きながらえたものだ。

もう作られることはないニッケルカラーの鈍い輝き。

ノンコートの素通しガラスを眺めているとレンズというもののルーツを見る思い。

同じネーミングでも73のほうはより際立った柔らかさ、個性的な滲み。

こちらは控えめな柔らかさ。豊かなトーンからは優しい時間を感じる。

人によってはつかみどころがない。際立ったところのない。面白みのない。だとか・・。

でもネーミング本来の意味はギリシャ神話のトロイの勇者らしいとも。

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奇しくも50のf2.5は新たに生まれたズマリットと同じ。

産声をあげたばかりの赤子たちに比べ・・・

古希を超えたご先祖さまヘクトールはどんな味わいを見せてくれるのか?

今、M8に装着されて見る光景はどんな光景になるのか?

そして63年前の今日、このヘクトールはどこで何を見ていたのか?

この手のことには弱いアタシはこの姿を眺めているだけでウルウルきてしまう・・。

LEICA M8 / Hektor 5cm f2.5

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2008.03.09

■いつもの光景も・・

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リリースされてちょうど1週間。

周りにはDP1のお仲間も増えつつあり、カンドーの共有もまた楽し。

いつもの被写体に目を向けるとあらためて新鮮な驚きが。

フォビオンの専用レンズ・専用チューニングの恐ろしいほどのポテンシャル。

フラット光でもコントラストのある光でも。

隅々までキッチリと解像し、嫌味の無いノイズレス。そしてウェット感のある絵。

他メーカーはこの絵を見て黙っていてはいけないのではないかな?

何度も書いているが実画像でなければ伝わらないもどかしさ・・・。

DP1の絵はデジタルフォトの進化を新次元へと加速させるのかも?

SIGMA DP1

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2008.03.07

■高感度も・・・

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今日は戸塚でお仕事。とある不動産会社のマンションギャラリーの撮影。

至れり尽くせりの最近のマンション、特にセキュリティは2重3重で誰も寄せ付けない感じ。

良いのか悪いのか?昔は玄関の鍵なんてかけないで生活してましたよね~と、クライアントと。

帰りがてらクライアントを新宿まで送る。久しぶりになんとなくマップへ寄ってみた。

特にこれといったものはありませんでした~。ホントです(笑)

DP1は仕事の事前のカット決めや三脚では難しい自由なアングルにも試しに使っている。

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で、たまたまISO800で撮っていてそのまま帰りにも何カットか。

戻ってRAWデータを見て、RAWに限れば高感度でもかなり、いや全然いける気がしてきた。

とにかく粒状感がとても好ましい。デジタル臭さがない。

ただ、クライアントが2年前のモデルのD-LUX2をたまたまお持ちで久しぶりに拝見した。

レスポンスやモニタの美しさなど、やっぱりDP1は負けていた・・・(苦笑)

SIGMA DP1 (ISO800)

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2008.03.06

■参った・・・

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昨日、友人であり、先輩であり、沼のお仲間であるお方にDP1をお見せした。

そのとき、試しに2~3カット、試写をしていただいた。

寝ぼけたモニタを頼りにそれほど明るくない室内での一枚。

何も考えずに撮ったらしい一枚を自宅であらためて見て・・唖然。

それが上の一枚。

今日、その現像後のオリジナルデータを持参し見ていただいた。

それを見た先輩の表情がおかしかった。目を丸くして出た言葉が「何コレ!」

先輩曰く「カップと金属枠の質感。後のボケ。何だコレ?ウソだろ」

DP1の印象はほとんどのユーザーがこれと同じ。たぶん。

撮影中のフィーリングと撮れた画像のあまりの落差にしばし言葉が出ない。

DP1というカメラはそういうカメラ?なんですね・・う~ん。参った。

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同じように質感で私も驚いたものを一枚・・・。

撮った後の現像が楽しみでしようがないカメラってフイルムカメラじゃん!

これって正しいのか?(笑)

SIGMA DP1

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2008.03.04

■like a leitz

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かつてのズマリット用フードにも似たデザインの多角形フード。

ほとんど目測?と言っていいマニュアルフォーカス。

レンズの軸上にちょこんと乗った小さな外付けファインダー。

ライツ時代のファインダーを彷彿とさせる細いブライトフレーム。

眺めもなかなかに素晴らしい。

画質もさることながらそのスタイルにオリジナリティを感じる。

そして少しの不満もあるがとびっきりの絵がそれを忘れさせてくれる。

派手なゴーストはご愛嬌・・・ゴーストも使いよう?かな。

それらすべてが現代的にアレンジされたライツ風にも見える・・と言ったら言い過ぎかな?

そういえばどこぞのインプレでバルナックが・・と評していたような・・なるほど。

ある種のジャジャ馬さは通じるような・・・。

SIGMA DP1

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2008.03.03

■続き・・・DP1

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もしかしたら仕事にも使えるような気がして。

ミニ三脚に乗っけて自宅周辺を・・開放ばかりだけれど、絞れば良いのは分っているから。

それにしてもやはりというか、フツ~に撮ってボケますね。DP1は。

このカメラ、三脚に乗せたら最強かも・・・マニュアルのピント合わせがなかなか秀逸。

本格的に夜景を撮ってみたくなる。

SIGMA DP1

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■空気感・・・DP1

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今日、朝から持ち歩いて・・・

色々なシーンに気持ちよく反応できました。

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すべてf4開放で最短から1m付近。このカメラにはマクロはありません。

SIGMAは凄いカメラを世に送り出しました。驚きました・・・。

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惜しいのはこのサイズではその驚きの半分も伝わらないこと。

で、最後のカットは先日の・・・(笑)

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SIGMA DP1

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