■アルチザンなレンズ・・・

LEICA M8 with SUMMILUX-M 35mmf1.4 ASPHERICAL

久しぶりに不便な？レンジファインダー。人間というのは便利さと不便さを適度に知るということは大切なのかな（笑）。そして道具は実際に使ってみなければやはりね・・・。

今年の初めにM8のレンズラインナップの非球面化計画宣言（誰も覚えていないだろうけど・・・）をしていた。で、着々と？計画が進行。

まず、SUMMICRON-M 28mmF2 ASPH.とSUMMILUX-M 50F1.4 ASPH.を。後は21mmか35mmと考えていた。そんな中、今春、このレンズに出会った。

最近では滅多に出ないレンズなだけに出会ったときは思わず、おっ～！・・・後で冷や汗タラタラ・・・状態だったがこれで一応、今年の非球面化計画は完遂。

このレンズはライカ非球面レンズの中でも云わずと知れたお手製のアスフェリカルレンズ。他には初代のノクチルクスf1.2があるがそれと並んで伝説の銘玉と言われている。

ほとんどデッドストックの未使用新品状態だったため、ヘリコイドが少し抜け気味だった。で、ライカへ一ヶ月ほどオーバーホールに出していた。それからボチボチと・・・。

写りに関しては細かいことはまだワカラン！（笑）まあ、それはなんだけど、妙に立体感があるレンズ・・かな。一言で言えば。

言葉では伝えにくいがある条件で独特の立体感が出る・・・切れるほどシャープなレンズというほどではないけれど。歪曲収差が残っているという噂は聞いていたが個人的にはそれほど気にならない。

フワフワで有名な球面タイプの進化版として出てきたので諸収差はほとんど改善されている。が、現代のレンズに比べれば若干残っているようにも感じる。それが独特な味になっているような・・・。

このレンズだけは噂はあちこちで聞くが比較検討するほど玉自体が出回っていないことと、おそらく個体差があるのではないか？と考えられるのでこれがまた噂を大きくしているような・・・。

ただ、写りの良し悪しよりもその雰囲気がね・・・。それと一目で分るデザイン。コイツは一生モノに出会えた・・・というかお気楽に売り買いできないね！さすがにこの玉だけは。

これから、じっくりと長いお付き合い。簡単には性格を見抜けない玉だな・・・こりゃ。要するに雑念が入ってしまうんだな。さすがに・・・（苦笑）。