◇ SNAPS 東京展
「イタリアの冬の街並みとそこに暮らす人々が生き生きと浮かび上がってくる・・・」
「ケニアに生きる動物たちと雄大な風景がドラマチックな光とともに迫ってくる・・・」
今年の一月に金沢で開催されたSNAPSが昨日から東京・新宿のINSTANCEで始まった。
お二人とはブログを通じて知り合い、何度か金沢にも伺い懇意にさせていただき、金沢展に伺った折、東京でもぜひ開催を!と言っていたことが思いの外早く実現した。
金沢の写真展ではサイズも展示手法も大空間に合わせてダイナミックに構成されていたが、今回の展示はITALIA、KENYAともシンプルに再構成されている。
金沢のときと違うのは額装された作品。薄いガラスを通して観る作品はまた違った味わいを感じる。プリントの仕上げも若干変更されたとのこと。新たな作品もプラスされ、さらに見ごたえのある写真展になった。
今回の会場の距離感とガラス越しの作品群は会場照明と相まって少し抑えられたそこはかとないウエット感を感じる。金沢展とは違った魅力を醸し出している。
作品を見ているとデジタル時代でもライカでスナップ!は死語ではない。地球上のどこでも素晴らしいシーンに出会える予感を感じさせてくれるカメラだということを再認識させてくれる。
そして金沢の時も感じたことだが別の場所を別の時間にスナップしたにも関わらずなぜか同じトーンを感じる。今回は会場構成をイタリアとケニヤで別会場にし、照明演出やアプローチ等も変えたらしいがやはり同じトーンを感じる。
北陸に生まれ育ったお二人がM9、X1というスナップの王道カメラを通してそれぞれが感じるシーンに共通の何かがある気がしてならない・・・
M9とイタリア、X1とケニヤ。それぞれの地でカメラの魅力を十分に活かした作品群。M9、X1ユーザーの方々にとっては必見の写真展だ。
高橋氏(左)、水野氏(右) INSTANCEにて
1月の写真展の模様はこちら→「SNAPS 金沢展」
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