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2013.04.08

◇ ライカレンズのモノサシ

0408

LEICA M9 / Summilux 50mm f1.4 1st

ライカマニアの間では銘玉としてよく知られているSummilux35mmの初代非球面、通称手磨き非球面という玉があります。今ではそのほとんどが中国大陸に渡ってしまっていると言われています。

実は以前、若気の至りと言いましょうか、当時でも驚くような高価なデッドストック品をかなり無理をして手に入れたことがあります。銘玉として名高いこの初代非球面、ぜひベストコンディションの写りを観てみたいという一心で購入後ほとんど撮影もせずにすぐにライカジャパンにオーバーホールに出しました。

一ヶ月後、待ちに待った手磨き非球面が戻って来ました。すぐにM8とMPとで試写をし、食い入るようにその描写を確認しました。が、響いて来ないのです。こころに・・・

デジタルフォトの時代、PC等倍での評価は避けて通れません。いわゆる解像感とか階調とかは一目瞭然。その多くがフイルム時代に生まれたライカレンズたちには酷な状況です。

ところが様々なライカレンズを目にしてくるといわゆるレンズの性能ではなく全く違う次元のモノサシが芽生えます。私の場合はこの「こころに響くか響かないか」のようなのです。

残念ですが高価で希少で銘玉と呼ばれている初代非球面の写りは私のこころには響きませんでした。手磨きだけに個体差があったのかもしれません。また超が付くほど高価ですからダメとは言えない人情がこの玉の世評に働いているのかもしれません。

その一方でデジタルはおろかカラーすら想定して作られていない半世紀以上前のオールドレンズがこころに響くことが多々あります。論理的ではありませんがこればかりは上手く説明出来ません。

フルサイズセンサーが一般的になり、数値上では増々高画質になりつつあるデジタル時代に「こころに響く・・・」がモノサシとはいささか矛盾している気もしますがそれもまた面白いことではないでしょうかね?


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