◇ 覚醒
EOS-1DsMark3 / EF70-300mmf4-5.6L USM
久しぶりにキヤノンの純正Lレンズを買った。と言ってももう2ヶ月以上前のことになるが・・・
一昨年デジタル対応でリリースされた白玉EF70-300mm f4-5.6L USM。以前、同じズーム域でDOというタイプのレンズを使っていたが描写にクセがあったためほとんど使わなくなってかなり前に手放していた。
私の仕事は専ら広角系がほとんどで14mm~35mmあたりが約80%、残りの15%が85~100mm、最後の5%が200~300mm前後。
中でも300mm前後の出番は国際会議やセミナなどの出演者の全身かバストショットが目的。かなり偏った贅沢な使い方と言える。
この新しい望遠ズームだが巷の評価も高く、明るさと、大きさ・重さのバランスもとても良い、写りも前モデルとは別次元の素晴らしいズームだ。
望遠ズームといえばアマチュアの頃のほうがよく使っていた。今から20年以上前、毎年鈴鹿のF1通いをしていた頃、観戦時には必ずEOS10!とEF100-300ズームを使っていた。
安価で普通の望遠ズームだったがセナやプロスト、マンセル、ピケなどをヘアピンあたりで撮るには十分楽しめるレンズだった。
それからカメラはEOS-1に変わり、レンズもEF80-200LからEF70-200Lへと変わって国内に残る歴史ある灯台を撮るためにこれらのズームを携えて北から南まで走り回っていた。
白玉の70-200Lも良かったがLレンズ黎明期の黒玉80-200Lが今でも好きだ。Lレンズがまだ本当にプロの証だった頃、無理をしてやっとの思いで手に入れた。手に伝わるソリッド感とズシリと来る重さの感触は今でも忘れられない。
ワイド中心の現在の仕事で望遠独特の圧縮して引き寄せる非日常世界の面白さを忘れていた。いざ使ってみるとやはり面白い。ワイド漬けで固まったカメラアイが覚醒させられる思いだ。
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