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2011.07.22

◇ 50mmの誘惑

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LEICA M9 / NOCTILUX 50mm f1.0

50mmに始まり50mmに終わる。私が写真を始めた頃、よく聞いた言葉。

50mmを極めたい。50mmだけあれば他は要らない。50mmが一番自然体・・・そんな思いは誰にでも経験があるかと思う。50mmレンズはいつの時代もデファクトスタンダードで写真家にとってある種のステータスなのかもしれない。

特に明るく最短撮影距離が短いレンズは表現の自由度がある。一眼用ならば容易いことだがやはりその場の空気感を壊さず自然体で瞬間を切り取れるレンジファインダー用50mmがいい。

レンジ用では今はNOCTILUXだけになってしまった私の50mm。写りはお気に入りでこれに変わるものは無い。が、もっと表現の自由度があって自然体で切り取れる50mmもまた良いもの。そんな誘惑が定期的に訪れる。

Elmarに始まりHektor、Summarit、Summicron、Summiluxなど新旧様々なレンズを使わせてもらったがやはり撮影の自由度があり、キチンと自然に撮れるレンズ。今はこれがいい。

そんな中で常に気になっているレンズ。SUMMILUX-M 50mm f1.4 ASPH.。お恥ずかしい話だが実は現行のASPH.タイプは限定のLHSAシルバータイプを以前M8で使用していたことがある。

M8でUV/IRフィルタを付けた姿はテレエルマリート?と感じるくらい大柄でせっかくの美しいLHSAも残念な印象だった。さらに換算すると65mm相当になってしまう・・などの理由で手元から離れていってしまった。写りは文句のつけようがなかっただけに今でも惜しい気持ちだ。

NOKTON 35mm f1.2のときもそうだがセンサーサイズが生む悩ましさは困ったもの。出来ればM9で再びLHSAをそれもブラックペイントタイプを使ってみたい。以前は見かけることもあったが今はほとんど見かけなくなった。

まあ今となっては叶わぬ夢かもしれない。ならば・・コシナが生産終了したNOKTON 50mm f1.5 ASPH.を最短0.7mmあたりでリバイバルしてくれたらとても魅力的なレンズになると思うのだ。

なぜなら最近のVMマウントコシナフォクトレンダーレンズはM9の純正?と見紛うほどピッタリなデザイン。しかも造りも写りも現行のライカレンズと遜色はない。意外と受け入れられると思うのだが・・・


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2011.07.21

◇ twitter、facebook 諸々・・・

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LEICA M9 / NOKTON 35mm f1.2 Aspherical

7年前からブログを始め、三度のリフレッシュを経て以前ほどの頻度ではないにしろ細々と更新も続けている。ここ2年ほどはtwitterやfacebookも始めてみた。ブログの更新が滞るのはそのせいも否めない。人間そんなに発信するモノなんてないものだ。

この手のウェブコミュニケーションにはやはり一長一短があり、人によってそれぞれ相性もある。ある友人はtwitterを始めたが知らず知らずにあまりにも自分がさらけ出され過ぎてしまい、1年ほどでキッパリ止めた。

自分はもともと文章は長文になる傾向があってtwitterも一行で言い切れる人が羨ましかったりする。少ない文字数ではなかなか呟けない。

facebookもmixiに比べて基本は実名制で素性に信頼性があるからということで始めたが利用者が増えるにつれ、自分をきちんと明らかにするというマナーも崩れ、友達承認の是非とかでやや欝陶しくなりつつある。

facebookは本来は今何してる?的な親しい人への近況報告的なものだったはずだが、企業などが進出してくるとそこにある種の価値情報的な意味合いが強くなり、個人でも有用な情報提供的な意識が強くなり、そうではないと気が引けるようになってきてしまった。

そしてどちらにも言えることは書いたことが自分の思惑でキチンと残らないこと。twitterよりはfacebookの方がまだましだがそれでもその点はどうも好きになれない。

メリットはアーカイブという視点だけでは無いことは承知している。大震災時などtwitterがどれほど有用だったかは身を持って経験している。即時性という事で言えばtwitterとUstreamのコンビは新たな情報価値を提供しつつある。

ただ・・どうも釈然としない。刹那感が拭えない。要は使い方なのだろうがブログの方が落ち着く。更新はサボリ気味だがやはりブログの方が形として残り、アーカイブも見やすい。

私の過去の二つのブログなどもう何年も前の情報にも関わらず今だにアクセスしてくださる方々が少なくない。この先、私が納得できるモノが生まれるのか?それともやはりブログがいいのか?便利だが悩ましい時代だ。


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2011.07.12

◇ 記憶は美化される

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LEICA X1

土居裕子さんというミュージカル女優がいる。芸大の声楽科を出て少しだけ四季に在籍し、その後NHKの歌のお姉さんを経て、かつての音楽座の看板女優となり、今は四季にも客演で呼ばれるほどの人。

素晴らしい歌声の持ち主で彼女を知る人は天使の歌声とか奇跡の歌声と呼ぶ。一度でもその歌声を聞いた人はみな彼女の世界に惹き込まれ、感動し、涙する。

先週の日曜日、原宿アストロホールでお仲間との寸劇仕立てのミニコンサートがあった。そのときも相変わらずの歌唱力に魅了された。

一緒に行ったパートナーは「土居さんの歌は上手すぎて他の歌手が気の毒なくらい・・・」と。そう!そうなのだよ。が、続いて「だから今の音楽座の若いメンバーと比べたら酷だよ・・・」とも。

音楽座の創設時からのファンとしては土居裕子さんのステージが今でも鮮烈に目と耳に焼き付いている。それがひとつのモノサシになって今の音楽座を見てしまう。

私のミュージカルの歴史は土居裕子さんを観てきた歴史とも言えるほどだから仕方がないのだが・・・

2年前から一緒に音楽座のステージを観るようになったパートナーは井田安寿さんの大ファンになり、今の音楽座の公演に感動し、毎公演、私に付き合って何度も劇場へ足を運んでくれる。

ただ、昔の音楽座、特に土居裕子さんがいかに素晴らしかったかを語り出すと「私は観ていないからどれだけ素晴らしかったかは分からないのよねえ・・・」と。

確かにそうかもしれない・・・今の音楽座とかつての音楽座は別の物。土居さんの強烈な記憶だけですべてが素晴らしいものとして私の心に閉じこめられてしまっている気もする。

ただ、私の中では土居さんを超える歌姫は今でも現れていない。唯一、今の音楽座の歌姫、高野菜々さんだけは土居さんに近い才能を強く感じさせるがあと少しのところがある。

その少しの差が気になって全身全霊で熱演する高野菜々さんに申し訳ないという気持ちになってしまう時も多々ある。あれだけ多くの人を感動させているのに・・・

人の記憶は美化されがちと言われる。美しい記憶は私の大切な宝物としていつまでも光り輝いている。それだけで幸せなこと。その上、今の音楽座にも感動をたくさん貰っている。

これ以上幸せなことはないのかもしれない・・・


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2011.07.11

◇ 特等席

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FINEPIX X100

今日は夕方から相方の運転で近くのイオンへ買い物に出かけた。お互いフリーランスなので都合が合えば平日の夕方によく出かける。

普段は自分が運転して自分の車で出かけることが多いが、近くにちょっと買い物みたいな場合は相方の車で出かけることがある。

すると自分は助手席。自分で運転することが日常なのでたまの助手席からの光景がとても新鮮。カメラ持参で良い光景に出会えばいつでも助手席からパチリという臨戦態勢になる。

たしか風景写真の大御所・竹内敏信氏が助手の運転で撮影ポイントへ移動中にも望遠ズーム付きのEOS-1を片時も離さず、ここぞ!と思った瞬間は助手席からシャッターを押しているのを見た記憶がある。

大御所ほどではないが確かに車からの目線は街の光景をフォトジェニックにする。ゆえにイケナイことと分かりつつも誘惑に負けて運転中にもパチリとやってしまうことが多い。

今日は帰宅途中に日没前の雲の形と放射状に広がる光がとても美しい光景に出会った。こういう光景は美しくも儚く一瞬だ。やはり車の助手席はナイスな撮影ポイント。特等席だ。今度は望遠ズームで座るかな・・・


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2011.07.09

◇ お気に入りルート

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LEICA X1

仕事を終え、ビッグサイトから川越に帰宅する場合、お台場近辺から首都高に乗り、5号線を通ればすんなりなのだが・・・

豊洲を横目に見て銀座4丁目交差点を曲がり、一ッ橋ランプから首都高5号線へ。なぜかいつもこのルートになる。

大好きな銀座をぼんやりと眺めながら、仕事で高揚した感覚を徐々に鎮めていく、こころの寄り道感覚。

今一番のお気に入りルート・・・


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2011.07.02

◇ 傷だらけになるまで・・・

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LEICA M9 / Thambar 90mm f2.2

ライカからM9-Pが発売された。ロゴの赤玉とM9の白文字表記を無くしてトップカバー上部に筆記体のロゴが入ったマイナーチェンジ版。Pはプロフェッショナルの意味だそうだ。

フイルムカメラでMPというモデルがあったがこのPの意味はパーフェクションという意味だったのでてっきり同じかと思いきや、なんでも赤玉や白のM9表記は目立つのでプロの現場では無い方が好都合らしい。それでP?

分からないでもないが意識し過ぎじゃないだろうか?パーフェクションで良いんじゃないかな?まあ格好は確かに良いと素直に認めよう。サファイアガラスはM8.2の経験からあまり効果は無さそうだが・・・

ただ、それでM9より数万円(軽くコンデジ1台分!)お高くなった。ライカらしい。個人的にはシルバーが気になる。もともとライカのシルバークローム好きだがM9のスチールグレーが好きになれなかったので今度のシルバーはちょっと気になる。

ライカはM6までは10年1モデルという歩みで来たがさすがにデジタル時代にはそうもいかず、2006年末にM8が出て2009年のM9まで約3年、ということは・・・来年はM10?

今度はチタンバージョンで使われたLEDファインダー、そしてライブビュー搭載?RFのライカにライブビューは止めてくれ!と思っていたが、X100を使って意外と使い道があると感じている。

MFだとひと工夫必要だがRF特有のデリケートなピント調整から開放されるならそういう選択肢も有りかと思う。歳をとるにつれ距離計でのピント合わせが難儀になってきているし・・・

ただ、M型ライカでライブビュースタイルは傍から見たらあまり格好は良くなさそうだ。そもそもX100のパッケージングだから生きるのかもしれない。やっぱり却下かな?

R-D1がライカを動かした?時と同じようにX100がM10に影響を与えるのか?興味は尽きない。そう思いつつも赤玉M9をいい具合に傷だらけになるまで使い込めたらとも思っている。


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2011.07.01

◇ 伊佐沼公園

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LEICA M9 / Thambar 90mm f2.2

自宅の近くに地元でも有名な伊佐沼公園がある。川越に移り住んで1年、初めてその伊佐沼へ行ってみた。ちょうど夕暮れの時間帯。アマチュアカメラマンらしき人がひとり長玉で鳥を狙っていた。

実は以前通りかかった時は改修工事とかで沼の水が全くなく底がむき出し状態で、ん?という印象だったが今日は満々と水をたたえていた。

平日の夕方、誰もいない伊佐沼のほとりでのひととき、フリーランスが幸せだなと感じる数少ない瞬間でもある。ここはきっと季節と時間帯で様々な表情を見せてくるのだろう。これからはちょくちょく来ようと思う。

お供には久しぶりにタンバールを持ち出した。絞りリングがかなり緩んでしまってメンテナンスに出さなければならないのだがやはり唯一無二の描写。なかなか手元から離せない。

ウェブでは伝わりにくいが薄いヴェールの先に驚くほど繊細でシャープな線がしっかり写し込まれている。昔のライカレンズにはこういう写りをするものが多い。

70年以上前に造られ、3000本に満たない生産数、今どれくらいの数が生き残っているのかは知る由もないが、次のオーナーの手に渡るまで大切に付き合っていかなければ・・・


追伸とお詫びです。

過去エントリーでX100のファインダーについて自分なりの意見を書いたものがありました。
今でも考えは間違っていないと信じていますが、後で読み返してこれは読んだ方にはあまり愉快な内容でないと感じ、削除させていただきました。このエントリーにコメントを下さった方々にお詫びいたします。


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