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2011.05.13

◇ I Love Noctilux

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LEICA M9 / Noctilux 50mm f1.0

このレンズと付き合い始めて5年ほどになる。ライカを使い始めた頃からの憧れのレンズ。初めはフード内蔵タイプをまだ価格が高騰する前に新品で購入した。

その後すぐにそのひとつ前のモデルのフック式フード外付けタイプ、E60でネームリングがLEICAのタイプに買い換えた。買ったばかりの新品から中古へ交換したのでその当時のショップの店長が呆れていたことを覚えている。

中古といっても前オーナーがM5とセットで購入してほとんど使っていなかったデッドストック。M5とともに元箱付きの新品に近いものだった。同じモデルを友人に見せられ、一目惚れして出モノがあったら絶対に欲しい!と思っていたレンズ。

このタイプが歴代ノクチの中でも一番美しいフォルムだと思う。このレンズでぜひポートレイトを撮りたかった。購入当時はMPとR-D1で後輩などを片っぱしから撮った記憶がある。

往々にしてレンズに撮らされてしまう場面も少なくないがそれでもこのレンズにしか撮れない絵があり、出入りの激しい私のレンズラインアップの中でもおそらく死ぬまで手元から離れないレンズのひとつだ。

今はM9に付きっぱなしになっている。M9は50mmが一番しっくりくるカメラで出番が多い。今は他に50mmを所有していないので自然とこれが付きっぱなしになっている。

デジタル時代になってノクチ風の写真に仕上げることはそう難しいことではないがこのボケ味と激しく周辺落ちする独特の絵は撮っているときのマインドが違う。

実は以前、日暮里の名人から3年くらい使ったらメンテナンスした方が長く使えると言われていたがいまだに出していない。なぜなら現在M9との相性が最高のコンディションだからだ。

これほど気持良くビシビシピントが合うコンビはなかなか無い。レンジファインダーの世界ではボディとレンズとの相性が存在する。どんなにお気に入りのレンズでも相性が悪いとピントがなかなか来ない。

メンテナンスを超えた世界が存在する。ゆえになかなか手元から出せない。それでも長く使いたいのでそろそろと考えている。

ただ、50mmが手元から無くなるとこれも困る。悩ましいものだ。


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