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2010.04.29

◇ ルーシー・リー展

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OLYMPUS E-P2 / G 20mm F1.7 ASPH.

昨日は再び飯塚達央氏の水道橋の写真展へ。その後、六本木の新美術館のルーシー・リー展へ。飯塚氏には申し訳ないが・・・六本木が衝撃的過ぎました。

私、今まで陶芸というものにまったく関心が湧きませんでした。ただ、つい最近あることがきっかけで器=陶芸という世界を少し認知し始め、それがきっかけでルーシー・リー展に関心が芽生え、今日衝撃の出会いとなりました。

昨日のブログでこころが動かされなければ・・・と書きました。そんなレベルのものではありませんでした。もう感動の連続。人が魂を込めて長い期間ものづくりをすることの美しさ。偉大さ。

こと細かなことを伝えられるほど陶芸が分かっているわけではありませんし、ここでどれだけ説明しても実際のモノを見てもらわなければ決して伝わりません。

がしかし、整理はついていないので恥ずかしながらですがこころを動かされたことを・・・

・半世紀前のドイツの陶芸家にも関わらず、どう見ても「和の美」が底辺に流れていること。

・現代のデザインとしても立派に通じるデザインを半世紀前に現実のものとしていたこと。

・陶芸家から芸術家へと昇華したと思われるほど息をのむ美しさの晩年の作品群。

・すべての作品が手仕事としての温もり、センスの良さ、努力の結晶が感じ取れる。

・会場内の唯一残る映像から伝わる陶芸家としてのご本人の努力の姿と素晴らしいお人柄。

デザインを志す者。デザインが好きな者。他のジャンルの人でも・・ものづくりを目指す者。すべての人必見のルーシー・リー展。彼女の存在で陶芸というものに今まで以上に関心が湧いてきました。

そしてなんと言ってもルーシーが活躍していた時代、時を同じくして奇しくも同じドイツであのライカも黄金期をM3とともに迎えていた時代。

あの時代のドイツは後世の芸術分野にどれほどの貢献をしていたかをも伺い知れるルーシー・リー展でした。

飯塚氏についてですが・・・今回は付け足しのようになってしまうのでまた別の機会に。


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2010.04.28

◇ 美とクリエイション

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LEICA M9 / Noctilux 50mm f1.0

美。たった一言でも受け止め方は十人十色。

写真作品においても作家がどんなに美しいと考えても見た人が美を感じなければそれはただの一枚の写真。心が震えるか?これが自分にとっての美のモノサシです。

一昨日、銀座で拝見した作品には残念ながら心は震えませんでした。国内はもちろん海外でも高い評価を受けている若手写真家。世評が良いとそれに影響されて良いと思わなければ的なことは主義ではありません。

伝え聞くと、素晴らしい!という評価や理解できない?という評価など様々。それで良いのだと思います。すべての人が素晴らしい!などという評価は滅多にありません。

しかし、彼の作品に向かう姿勢は大いに共感を覚えました。特にデジタルカメラの進化を天から降ってくる的な表現を用い、新しいツールに対するそのどん欲な姿勢は非常に共感を覚えました。

私もデジタルカメラの進化は表現の進化と捉えています。写真表現においてデジタルも銀塩も変わりはないですが、クリエイティブな表現の幅や自由度はデジタルは銀塩の比ではないことは言うまでもありません。

すべてのワークフローでイメージングとハンドリングがリンクしていることがデジタルの革新であり核心。その若手写真家も撮影前にすでにプリント表現をイメージして撮影に臨んでいるとのこと。それこそが現代の写真におけるトータルなクリエイションだと思います。

今は彼の作品にはこころが動かずともクリエイションの過程には大いに共感を覚えました。いつの日か彼の作品に激しくこころ動かされる日を期待したいと思います。その日はそう遠くないかもしれません。


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2010.04.25

◇ 「白い夜」トークショー

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LEICA M9 / Noctilux 50mm f1.0

飯塚達央氏の写真展へ伺いました。

今日は遅れて行ってトークショーしか聞くことができなかったので飯塚氏の作品については会期中にまた伺う予定なので出来れば改めて・・・

飯塚氏のトークショー。

実はあまり期待せず?に伺ったのですがなかなかの役者ぶりでした。期待せずに。というのは以前より、北海道へ移住した頃のこと、写真家になった頃のこと、草原写真館のことなど本人からすでに聞いていたので・・・

ところで、こういうことを自ら積極的に企画する写真家はそう多くないと思います。普通は初日に挨拶代わりにトークショーを企画することはよくありますが3日間続けてというのはあまり聞きません。

これを彼の逞しい商魂と見るか少しでも知ってもらいたいというピュアな気持ちと見るか?

実は彼はベタベタの関西人。美しい北海道の写真をブログなどで見るとまったく違うキャラクターをイメージしがちなのですが親しみやすくサービス精神旺盛でしかしちょっぴりナイーブな好青年?です。

私より一回りだけ歳下なので青年という表現はちと苦しいかと思いますが、まあ実際に本人に会い、少しでも話をすればご理解いただけるかと。

彼の写真家としてのここまでの歩みをスライドとBGMを交えて改めて聞くとまた新たな飯塚達央像が浮き彫りになり、なかなか良い企画であったと感じました。

ただ、イベント等の演出に関しては仕事柄厳しい目になるのでテンポや段取りはもう少しスマートでスムーズならばより良かったのですが、まあ、来場者にはこれも飯塚氏のキャラクターと映ったようですが・・・(笑)

また、本人曰く、ウェブ時代の写真家として自分は幸運であると。ブログやツイッターで知り合った方々にたくさん来場していただき、それは大きなことだと。

三日間連続で本人はヘトヘト状態のようでしたが、残りの開催中、続けられるなら続けてほしい良い企画でした。写真家が生で自らを語ることはウェブ時代だからこそ重要なことかもしれません。

それから余談ですが・・・BGM「白い夜」と「標(しるべ)」。作品とも相まってとても美しい曲で胸に迫るものがありました。帰宅して改めて聞いてみたい余韻が残っています。

写真展「白い夜」は無休で5月9日まで

この写真・・・暗いスライドショーの最中に撮ったのでピントや表情がまったくのヤマカン。ちょっとキツイ表情かな?ご本人はもっと柔らかいお方です。念のため。


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2010.04.23

◇ 呟くべきか・・・三度

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Canon EOS-5D Mark2 / Summilux-R 80mm f1.4

三度?のTwitterネタ。

空間系のデザイナーの頃、真剣にライティングを学んだ。写真のライティングではない。空間のライティング。それが今、自分の中で生かされている。写真のライティングも基本は同じ。

空間のライティングの基本は太陽光。照度と色温度、シンプルに考えればすべてはここに集約される。人が感じる明るさと色合い。ここでいう色合いは太陽の角度。太陽の角度すなわち色温度。色温度すなわち人の営みを司る光。

人は太陽ととともに生きている。朝の光。昼の光。夕方の光。夜の光。それぞれ色温度が異なる。人の営みと色温度は深い関わりがある。色温度と明るさは人の営み、こころもちに深い関わりがある。空間のライティングとはそれを理解すること。

私にとってのアベイラブル・ライトとは写真家のそれとは少し違う。私の理解はそこにある人の営みのための光。太陽光が作るそこにあるがままの光。それを感じることが私の写真のライティング。

既成概念の中で何かをしようとしても大きな変化は得られない。伝統や正論の世界ではなく異質な立場・経験がまったく違う視点を作る。写真家という範疇ではなくクリエイターの視点でしか見えないものがある。変化がなければいずれ消えてなくなる。


自分が、いま居る世界は自分が考えるよりも狭く、浅いもの。そこに気がつかないのが常人。しかし、広い視野と高い志だけは忘れずにいたいもの。

高い志を持った写真家。飯塚達央の写真展「白い夜」今日からです。


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2010.04.22

◇ 呟くべきか・・・再び

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Canon EOS-5D Mark2 / Summilux-R 80mm f1.4

またTwitterで呟きそこねたことをまとめて・・・

依頼される撮影仕事の中には苦手なものもある。空間専門に撮っている旨伝えるが理解されないケースが多い。プロだからと言ってなんでも撮れると思われても困る。プロなんだからなんでも撮れなければという主義じゃない。

写真の仕事のジャンル分けとは?究極は光のコントロールの違い。空間系はほとんど、いやすべて自然光及び人工光を駆使する。人工光と言ってもそこにある、あるがままの光だ。ライカではないが基本はアベイラブル・ライトだ。

照明機材を駆使したり、環境を作りこむことは一切しない。いやできない。できなくても困らない。その場の光に人より敏感になれば必ず見えてくる。そういう主義で10年走ってきた。そのポリシーは変えたくない。凝ったライティングは私には無用。

プロだから何でもできるのではなく、プロだからこそこれができる。これだけは誰よりも優れている。これからもそういう主義でいきたい。それが通じなくなったら潔く身を引く覚悟は持っている。なんでもできる!と云うプロはかえって信用できない。

北井一夫さんは「ライカでできる仕事しかしない」と語っていたことがある。潔い。最善を尽くしてできるかできないかの見極めは自分がする。他人が決めるのは結果としての評価だけ。


3月から4月にかけてなかなか刺激的な仕事がありました。大阪の有名クラブでのプロモムービー用素材撮影。メインの被写体はあるブツでしたがシーンづくりとして見ず知らずの若者たちをたくさん撮りました。もちろんアベイラブル・ライトで。

やはり人はいいです。人を撮ると鏡のようにこちらに還ってきます。


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2010.04.11

◇ チェンジ・・・

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LEICA M9 / Summilux 35mm f1.4 ASPH.

今日は所用で最寄りの駅までの行き帰りの道すがら柔らかい光の中、季節がバトンタッチされつつあることを感じました。いつも車ばかりなので歩きながらの小さな発見は新鮮です。

ここのところ、新規導入したPC相手ばかり、慣れないOSやアプリケーションに少々イラついておりましたが変化することは色々な意味で自分自身の活性化にもマイナスではないですね。

ところで・・・世間的にはデジタルカメラという認識のM9ですが、毎日のように持ち歩いていると昨今のデジタルカメラに比べれば十分アナログカメラと感じます。

アナログ時代の普通に電池を使うカメラと差はありません。デジタルだからということでライカファンにはM9を蔑視?する人がいますが大昔のM3やM4などと比べては酷ですし意味ありませんね。

M9の現像ソフトは今まではLightroomを使っていましたが新規PCのWin7/64bitと相性が悪く、幸か不幸かどちらかと言うとプロ仕様であまりポピュラーではないCapture One 5 Proを仕方なく?使い始めました。

このソフト、以前、M8使用時にCapture One 4?を使っていましたが当時のPCでは重く、使いづらい印象しかありませんでした。しかし、現在のPCではストレスなく、非常に使いやすいソフトだと改めて感じています。

M9の添付現像ソフトはなぜかLightroomですが使ってみて感じたのはやはりM9にはCapture Oneだなあと。実は周知のことですがM9リリース前からM9のプロファイルがインストされているのです。Capture One 5には・・・

M9とCapture One 5はライカならではのコンビだと思うのですが・・・ライカ社もなぜLightroomなんですかね?何かがあったのでしょうね?今でも不思議です。

スレートでかつきめ細かく補正が出来てワンカットづつ比較しながらのアナログチックな感覚はM9とマッチしています。まとめて現像する方法が、ちと不明ですが一枚一枚現像するプロセスもそれはそれで楽しくもあります。

そんなお作法も合わせて自分的にはM9はアナログカメラですね。PCがチェンジしてソフトがチェンジしてM9に対する感覚もチェンジしました。


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2010.04.07

◇ 近況

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LEICA M9 / Thambar 90mm f2.2

気が付いたら、一か月ほど空いてしまいました。無事、生きております。この間、ツイッターでは呟いていたのですがブログはサッパリ。

ツイッターで呟いているとウェブコミュニケーション的にはサボっている感覚はないので・・・しばらくぶりでした。

ところで、今週初めに初めて千鳥が淵の桜をじっくりと堪能してきました。正確には初めてではないのですが車ではいつも三宅坂や千鳥が淵、九段あたりは走りまわっているのでそんな感覚はありませんでした。

珍しく寒い日が続く4月ですが、幸い暖かな日に花見をすることができてなかなか美しかったですね。千鳥が淵から靖国神社へ周り、縁日屋台のオリンピックのような賑わいの中、懐かしい屋台の食物に舌鼓を打ちました。

3月から4月は国内の各地へお仕事撮影に行くのが毎年の恒例行事になり、先週も一週間、大阪へ、今週初めは福島、来週はまた大阪へ行く予定です。

おかげで忙しく走り回っています。まだスノータイヤも交換できず、また、先月末、メインPCをチェンジしたのですがこれがWin7/64bitのせいなのか?なかなか安定せず、それも更新できない理由でもありました。

機材虫のほうはいまのところ治まっています。が、ただ、忙中が一番危ないので気をつけないと・・・

それにしても今日の写真、今まではFireworksで書き出してアップしていたのですが今回はPCチェンジの事情もあってCapture OneからCS4で書き出しています。少々色がビビッドかな?やはり書き出しソフトで違うのですね~?


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