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2010.04.22

◇ 呟くべきか・・・再び

0422

Canon EOS-5D Mark2 / Summilux-R 80mm f1.4

またTwitterで呟きそこねたことをまとめて・・・

依頼される撮影仕事の中には苦手なものもある。空間専門に撮っている旨伝えるが理解されないケースが多い。プロだからと言ってなんでも撮れると思われても困る。プロなんだからなんでも撮れなければという主義じゃない。

写真の仕事のジャンル分けとは?究極は光のコントロールの違い。空間系はほとんど、いやすべて自然光及び人工光を駆使する。人工光と言ってもそこにある、あるがままの光だ。ライカではないが基本はアベイラブル・ライトだ。

照明機材を駆使したり、環境を作りこむことは一切しない。いやできない。できなくても困らない。その場の光に人より敏感になれば必ず見えてくる。そういう主義で10年走ってきた。そのポリシーは変えたくない。凝ったライティングは私には無用。

プロだから何でもできるのではなく、プロだからこそこれができる。これだけは誰よりも優れている。これからもそういう主義でいきたい。それが通じなくなったら潔く身を引く覚悟は持っている。なんでもできる!と云うプロはかえって信用できない。

北井一夫さんは「ライカでできる仕事しかしない」と語っていたことがある。潔い。最善を尽くしてできるかできないかの見極めは自分がする。他人が決めるのは結果としての評価だけ。


3月から4月にかけてなかなか刺激的な仕事がありました。大阪の有名クラブでのプロモムービー用素材撮影。メインの被写体はあるブツでしたがシーンづくりとして見ず知らずの若者たちをたくさん撮りました。もちろんアベイラブル・ライトで。

やはり人はいいです。人を撮ると鏡のようにこちらに還ってきます。


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