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2010.03.11

◇ World Heritage ? Thambar

0311_2

LEICA M9 / Thambar 90mm f2.2

先人が残してくれた個人的独断の世界遺産?Thambar。

限りなく繊細に線を結び、それを薄く上品なヴェールで包み込み、写すものすべてをポートレイトにしてしまう・・・こんなレンズは後にも先にもこのタンバール以外見当たりません。

私の手元にある玉は生まれは1935年、昭和10年!今までどれだけの人の手を経てこの日本に渡って来たのか?幸運にもこのレンズに出会って深~いライカ沼にひとつの区切りが打てました。

多くのライカレンズがそうであるようにこのタンバールもおそらく世界中を旅して私の手元へやってきたのでしょう。75年という長い時間をかけて・・・

単なるマスプロダクト製品とは違う、人の手から手へ。思いから思いへ。形には残されない数々の思いが込められてしまうこの時代のライカレンズ。

写りには直接関係のないことは分ってはいるのですが、それでも人が撮る道具、思いは形になることもあります。カメラというのはメンタルな道具であると、常々感じていますので・・・

デジタル時代に先人たちが残した貴重な遺産を時を越えて味わえる。共有できる。もしも、私の手を離れていってもどこかで誰かがその時代の光景を残すことを願ってしまう。

M9でタンバールを手にすると説明し難い不思議な感覚を覚えます。このレンズでしか感じ得ない何かを・・・自分一人だけの所有物ではない伝えていくべき人類の遺産のような。少々大げさですが・・・

フォトショップでデジタルと格闘しながら仕事に立ち向かう?日々、そんなことにプチ感動を覚えてしまう自分です。


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Comments

今回の記事はとても共感が持てます。遠い昔の偉人が残してくれた遺産をどのように伝えて行くか、とてもスケールが大きい話しで、我々も真剣に考えないと行けません。私の本業で使う機材もアナログからデジタルへの移行期。でも、まだまだ真空管やコンデンサーを使った機材を大切に保守して居ますよ。単なる道具かも知れませんが、そんな簡単なカテゴリーには分類出来ません。そこには、職人が造った魂が込められて居るので。Itaさんから父に言って聞かせて下さい!箱に入ったM2&レンズ3本セットを早く息子に譲れと〜(笑う)。

Posted by: rockrock69 | 2010.03.12 at 11:29

>rockrock69さん
ライカレンズ、特にバルナック時代のレンズはみな年月を経ていて手にすると感じることが多々あります。
特にタンバールは戦前生まれで第二次大戦の戦禍をくぐり抜け、異国の地へどのようにして渡ってきたのか・・・?などと想像するとワクワクします。
この時代のライカプロダクツはおっしゃるように職人の温もりが感じられます。目には見えない何かを感じます。M2セットはいずれ譲られるでしょう。時期が来れば・・・

Posted by: Ita | 2010.03.13 at 04:10

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