◇ Summilux mania 2
Canon EOS-5D Mark2 / Summilux-R 35mm f1.4
実はRライカ。何度もR8やら、R9やら、特にアンスラサイトにはノックアウト寸前までいったことがあります。なぜ、行かなかったかは今でも分りませんが、やはりデジタル一辺倒の根は怠け者。まあヘタレなだけなんでしょうね。
で、Rズミ35について。
Rのズミルクス35mm。ファンも多く、特にRフリークと呼ばれる方々にとっては必須かつ、お気に入りは?と聞かれれば必ず筆頭に上がるほどのレンズ。そこはR使いでなくともぜひ使いたいものです。
ところがこのズミ35、EOSフルサイズには付くことは付きますが現実には使い物になりません。正確に言えばほぼ1m以下でしか使えません。無限に近づくとレンズ後部がミラーと干渉どころかもろに当たってエラーが起きてしまう。これはよく知られているお話ですね。
それでも諦めきれず、年代の違う玉が出るたびに何本か試しましたがすべてダメでした。ちなみに1系では1mが1.5mくらいに伸びる程度で基本は同じ。1系のほうが若干ですがミラーボックスに余裕があります。これは1、2、3すべて同じです。
で、試すたびにため息交じりにレンズ後部を削らなければダメという結論になります。そんなわけでやはりRのフイルムでしかダメかあ。とあきらめていたがのですが・・・ご存知、今年半ば、ライカからRシステム終焉の告知。
これでは今でもなかなか良い玉に出会えないズミ35がますます手に入れにくくなりそう。ここは出会ったら決断しようと思い、銀座や新宿などへ行く度に気に留めていました。
Canon EOS-5D Mark2 / Summilux-R 35mm f1.4
そんなある日、銀座の酸っぱいお店でその前日に入ったばかりの委託品で極上と言えるROMタイプのものに運良く出会ってしまいました。ここは平日昼間に行けるフリーの特権。
しかも分っているお方の委託品らしくとてもリーズナブル。お店のスタッフもこの玉はすぐに売れてしまいますから・・・と。ハイもちろん、即決!で、その足で改造をお願いしてあったとあるマイスター?の元へ。
ところがこの35、やはり一筋縄ではいきません。そのマイスターが調べたところ、程度は極上でしたが無限遠のピントが若干狂っているとのこと。改造はできるがしっかり調整してからのほうがいいよ。と。
で、しばし、考え、その翌日いつもの上野経由でライカジャパンへオーバーホールの依頼。やはりこの玉は手間も金もかかるヤツ!上野で改造前提のオーバーホールだ。と言ったらさすがのスタッフたちも呆れていましたが・・・
約一ヵ月後、オーバーホールが終わったピカピカのズミ35を携えてその足でマイスターの元へ。さらに10日後、待ちに待った、EOS完全対応!のRズミルクス35mmが手元へ。
EOSでなんのストレスもないズミ35を使うことの興奮!ってちとオーバーですがこれで長年の念願が叶いました。もともとRレンズはデザインもヘリコイドの回転方向もEOSと違和感はありません。
Rフリークからなんと言われようとデジタルEOSでもRレンズの味は十分楽しめます。本家のシステムが終わってしまった以上、EOSで永く大切に使っていってあげたいものです。でも実は今でもRフルサイズを密かに期待はしているのですが・・・
名人芸!!?
後玉のガラス面ギリまで削らなければ使い物にならない。
このお姿。真のRファンやOHしたライカジャパンあたりからは顰蹙もんですよねえ。たぶん・・・
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