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2009.10.22

◇ エコモーターショー

昨日から東京モーターショーが始まった。仕事でモーターショーに関わって約30年。デザイナーとして晴海の時代から、そしてカメラマンとしてメッセまで。長い付き合いだ。

昨日のプレスデイ、想像していたがこれほど寂しいモーターショーを見たのは初めて・・・外国メーカーが前回の33社から7社へ・・・

国内メーカーもディスプレイのボリュームや華やかさが少ない。スポーツカーもほとんど見られない。エコカーのオンパレード。

会場で先輩ディレクターとバッタリ会って。「これじゃ、東京モーターショーじゃなくて千葉モーターショーだね」まさしく、地方のモーターショーの感じ。

しかし・・・これは新たなモーターショーの始まりなんじゃないかな?と。先日、話題になった上海モーターショー。外国メーカーが競って参加して中国の成金たちに高価な車をせっせと売り込んでいた。

ポルシェがベンツが飛ぶように売れ、それがニュース番組を賑わせていた。一時代前の東京モーターショーを見るよう。

今回のモーターショー、後ろ向きに見れば、不況のあおりを受け、ジリ貧のモーターショーに見えるが視点を変えれば国内メーカーが揃って新しい時代のエコカー技術お披露目の場になっている。

この手の技術では国内メーカーは今や世界を断然リードしている。次世代の自動車技術の方向性や楽しみ方のヒントがたくさんあるような気がする。

皮肉にも出展社数の激減で、会場の通路幅も広く、今までのモーターショーでは見られなかった余裕感。通路までカーペットが敷かれている数少ない展示会なので雰囲気も良い。

ユッタリとした気持ちで新たな時代のエコカーを見るには、ちょうど良いのかもしれない。会場内のブースの中で我々世代には思わず懐かしいなあ・・と思わせたのがカーオブザイヤー30周年記念ブース。

ここは28日夜に撮影に入る予定で下打ち合わせをしたが、担当からはなかなか面白い話が聞けた。実車集めに相当苦労したようだ。基本はメーカー提供らしいが車によっては貴重な個人所有のものもあるそうだ。

30代~50代のカーマニアにはなかなか良い企画だと思う。懐かしいさでひとしきり盛り上がること間違いない。

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