2005.07.15

粋なお話

0715
RICOH GR21 KL200 & EPSON F-3200

10年以上前、あるミュージアムの展示スペースをデザインしたときに知り合ったグラフィックデザイナーがいる。その当時からあるバイク雑誌の依頼で「マン島TTレース」の取材と撮影をライフワークのように続けている。バイク好きならば分かると思うが、あのホンダが世界のホンダになったレースでもあり、ドカティのレプリカモデルにもなった有名なライダー、マイク・ヘイルウッドなどでも有名な伝統あるレースだ。

ここからはある後輩を通しての話。その後輩が先日そのデザイナーと飲む機会があり、お互いカメラ好きなので当然、酒の肴はカメラの話になった。そのデザイナーは今年もマン島へ行ったそうだ。そして本業はグラフィックデザイナーにもかかわらずプロはだしのカメラマンでもあるそのデザイナーの機材はなんとF5とPKR!このデジタル全盛の時代に!おそらく想像するに周りはほとんどデジタルだったろうに。にもかかわらず、未だにF5とPKRという組み合わせで伝統あるマン島レースを撮ってきたそうだ。本人に直接聞いた話ではないのでここからはあくまで想像だがその氏の性格から言って「あのマン島TTレースをデジタルなんかで撮れるかい!」と言ったかどうかは分からないが多分そういった気概で渡英したに違いない。

デジタルが当たり前の時代にマン島TTレースをF5とPKRで撮る!なんて粋!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2005.06.12

ノーファインダー撮影

0612
RICOH GR21 KR & EPSON F-3200

昨日、21mmで切り取るという言い方をしてしまったが、実はもともと21mmは自分のいる空間をそのまま表現するレンズとも言えると思う。対象物を捉えるというより、今いる空間のシズル感を掴み取るというのが正しい。チョートクさんや大道さんがしばしばノーファインダーで撮るということは、自分が体感している空間をそのまま写し込みたいからだと、どこぞの雑誌で拝見したことがある。実はもともと空間系のデザインを長い間経験してきた身としてこの空間のシズル感を感じ取るということにはそれほど違和感はなかった。

GR21のようなコンパクトカメラでのノーファインダー撮影は目立たないだけに気軽に撮影でき、画角さえ頭にあれば絵はおおよそ予測はつく。それでも結果として想像しなかったような偶然性の楽しみがある。その結果は確かに思わぬ躍動感と肉眼では決して経験出来ない世界を垣間見させてくれる。これが14mmあたりではパースぺクティブが過剰になり、現実感から離れてしまうし、28mmや35mmあたりでは見慣れた画角となり躍動感がイマイチになる。やっぱり21mmあたりが合っている。ただ、個人的にはあまり好んで撮ることはないのだが・・・。やっぱり造形物、それもその裏側に人の温もりが感じられるモノに向けたいレンズかな?

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2005.06.11

21mmという画角

0611
RICOH GR21 KR & EPSON F-3200

GR21とは3年ほど前、「21ミリ欧州大決戦GR読本2」なんていう物騒なタイトルのチョートクさんの本で火がついたのを記憶している。あの独特の文体とシリアスなタテ写真と相まって、さらにもともと21mmという画角が好きだったので虜になるのは時間の問題だった。今でも21mmという響きは私にとって特別なものだ。ちなみにR-D1では21mmを使用したことがない。32mmという凡庸な画角になってしまうことが許せないから。35mmが53mmに、50mmが75mmになることとは次元が違うと感じるのだ。今でこそ12mmや14mm、18mmなどが普通になった感があるが、21mmだけはまったく別の思い入れがある。

それはやはりビオゴンから始まりその後スーパーアギュロン、ニッコール、エルマリート、ディスタゴンといった歴史を切り取ってきた無言の説得力や、その時代のエッセンスを凝縮し、雄弁に、かつ圧倒的な迫力で残してきた画角からなのか?撮影者にはフィットした画角=焦点距離があると言われ、年齢=焦点距離説というのがあるそうだが、少なくとも私には当てはまらない。50mm?よりも相変わらず21mmのほうが標準レンズだ。どんなときでもまず一番に考えるのが21mmで切り取ったらこの被写体はどうだろうか?ということばかりだから・・・。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2005.06.10

唯一無二のGR21

0610
RICOH GR21 KR & EPSON F-3200

フイルムで撮るのは楽しいのだが現像がちと面倒。特にコダクロームは現在ホリウチカラーでしか現像できないし、他のフイルムに比べ時間も費用も余計にかかる。そのため撮ったフイルムはある程度まとめて現像するのが常。それでも丸一日がかり。今回初めて知ったが月曜日に出すと1日半かかる。それらを補って余りあるコクのある独特の発色は魅力的なのだが・・・。

コダクロームはGR21との組合せが多い。なぜなら21mmという世界のリアリティさがより強調されて好きだから。GR21のレンズはあのビオゴンなどと比べても勝るとも劣らない素晴らしいレンズ。しかもこのコンパクトボディ。今更ながらこんなカメラは二度と出ないだろうなあと思う。いずれデジタルで近いものは不可能ではないだろうが、歪曲がまったくなく、フードを付けなくてもほとんど性能が落ちないこの名レンズを凌ぐことはやっぱり無理だよなあ。同じ絵をデジタルで撮るには一眼タイプやR-D1なんかを持ち出さなければ無理だが、ポケットから持ち出せる21mmの気軽さは今でも唯一無二の存在だ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2005.04.30

GR21

0430_1
RICOH GR21 E100VS & EPSON F-3200

MPが入院中なのでせっかくのLマウントのGR21mmが使えなくて欲求不満ぎみ。ということで久しぶりのGR21。2001年からすべてデジタルへ切り替え、銀塩熱はまったく失せていた。今年へ入ってデジカメの進化の仕方にちょっと嫌気がさし、プライベート撮影は癒しモードに入ってしまったせいか写りの良い銀塩コンパクトが楽しい。きっかけはTC-1だったのだがこのクラスのカメラはへたにライカなどを持ち出すよりも気楽で良い写真が撮れる気がする。ビジネスでは一眼デジをギリギリのフレーミングと露出で撮影し、さらにデータのハンドリングなども神経が磨り減るぐらいに扱っているので、オフはレンジファインダーやコンパクトで気楽に。というのが最近のパターンになりつつある。いくら進化の度合いが早いデジタルでも伝説となりつつある名機GR21を越えることは当分無理なようだ。

0430_2
RICOH GR21 E100VS & EPSON F-3200

先日、お台場のブライダルビレッジを訪れたときに何も考えずに撮ったもの。相変わらず歪曲はまったくゼロ。シャープさはキリキリ。コントラストはクッキリの描写。また、Lマウントより最短はこちらのほうが短いのでf3.5でも感じの良いボケ方をする。

| | コメント (0) | トラックバック (0)