2005.10.30

フイルムもいいなあ・・・

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MINOLTA TC-1 Velvia & EPSON F-3200

今年前半に一旦すべてやめたフィルムに戻り、逆にデジタルの良さと魅力が今まで以上に分かるようになり、そしてまたフイルムの奥深さも分かるようになりました。

フイルムと言っても大げさな一眼レフなどには、おそらく二度と戻りませんがレンジファインダー機やコンパクト機などは毎日愛でております。

GRDを使いつつもここのところ、非常に多忙。今日も朝からお仕事一筋?なのでその合間の気分転換にちょっと前にスキャンしたファイルの中のデータをなにげなく眺めていました。

そこでなんとなく目に付いたのがコレ。後になって気がつくことが多々ありますね、写真というのは。意外と光が優しい瞬間だったんだなあ・・・。と

デジタルだ。いやフィルムだ。などと以前あったこだわりはまったくといっていいほどなくなりましたが、こういう光はフイルムがいいかなあ~、と感じた次第で。

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2005.10.08

亡きブランド「MINOLTA」に燃える-TC-1

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MINOLTA TC-1 Limited PROVIA400F & EPSON F-3200

今年の初めにタタキ売り状態だったTC-1を新品で購入後、フイルムの新鮮さと奥の深さ、フイルムカメラの心地よさを再発見し、沼に引き戻されました。

その後、中古でLimitedも手に入れ、それがCLEにもつながり、これから発売されるZeiss Ikonまで行きそうな気配。いずれもMINOLTA全盛期の血が脈々と流れるカメラたちです。人によってカメラに対する感じ方は違うと思いますが、この両サイドが先細りのボディラインを持つ独特のカメラデザインに手が吸い付いてしまい、完全にノックアウトされてしまいました。

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2005.10.04

実はTC-1の方が好みです。

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MINOLTA TC-1 Velvia & EPSON F-3200

別にGRDの発表会に行けなかったのを根に持っているわけではないのですが、実はGR1系よりもTC-1系のほうが好みです。どちらかと言うと・・・。やっぱり発色とコントラストとシャープネス。これだけはこのカメラとレンズでしか撮れません。しかもCLE譲りのボディデザインと非常に凝ったファインダー。

このくらいのファインダーならばぜひ内蔵してもらいたいものですが、そうでなければ要りません。また、同じG-ROKKORでもLマウントのほうはなぜかコダクローム系しか使う気になれず、このTC-1はどちらかと言うと発色の良いフイルムが合うような気がします。あくまで好みの問題ですが、そういう気にさせる何かがTC-1にはあります。

最近、このTC-1の価格が高騰しているようです。生産が中止され、さすがに新品が手に入らなくなったせいでしょうか?先日立ち寄ったフジヤカメラには生産中止したにも関わらず、最後と思われる新品在庫が数台ありました。(フジヤカメラはなぜかこういう芸当が得意)が、その価格を見てビックリ!定価以上の価格!が付いていました。希少とは言え、このデジタル時代に15万近い値で売られる銀塩コンパクトはこのTC-1をおいて他にはありませんねえ。

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2005.09.24

Oh ! Velvia !

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MINOLTA TC-1 Velvia & EPSON F-3200

TC-1とVelvia!
もう何も言うことないです。この発色!シャープネス!リバーサルを見てデジタルもアナログも関係ないなあと思いました。予想はしていましたがこの組み合わせは凄すぎる!デジタルだと意図的に見えてしまい、かえって嫌味に感じますがオリジナルのリバーサルで見せつけられるともう参りました!と言わざるを得ないです。フイルム健在というところです。

まとめて現像したものをやっとスキャンしました。今、Velvia、PROVIA 400F、E100VS、KRの4種類を気に入って使っています。それぞれ個性があり、シチュエーションに合わせて撮るのも楽しくなってきました。デジタルオンリーへ切り替えたときを考えると信じられない変わりようです。いつまでフイルムが生き残っているのかが心配になってきました。結構、真剣に・・・。

出来ることなら、フイルムもデジタルも共存して欲しい・・・。

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2005.07.23

TC-1の記事

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MINOLTA TC-1 E100VS & EPSON F-3200

たまたまか?それとも意図的か?今月のアサカメ、ポンカメともTC-1を取り上げ、その名機ぶりを賞賛していた。やはりこのTC-1の生産中止は銀塩コンパクト終焉の象徴的な出来事としてインパクトが大きかったようだ。その中で赤城さんがデジタルではTC-1のような高級コンパクトは生まれないだろうと語っていた。デジタルは消耗品的な側面があるから、私も同感だが、それでも個人的にはデジカメがカメラとして進化していく中できっと違った形で魅力的なデジカメが出ることを信じている。R-D1のようなデジカメも存在しているのだから。

ここのところ、仕事の忙しさやその他色々あってブログへ向かうこともできない。でも、今回の両雑誌に刺激され、TC-1をまた持ち出したくなった。デジタルの便利さについついR-D1ばかりになるがTC-1もまったく使っていないわけではない。ただ、フイルムの現像をまとめてという形にしているのでなかなか・・・。フイルムの良さとしてしばらく寝かせてからにしようと思っているので近いうちにまとめて。

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2005.06.04

高級コンパクト終焉のとき

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今年になってこんなことばかり書いているような・・・。とうとうTC-1が生産終了に。専用部品の調達が困難になったからだそうな。確かにこんなにコンパクトなボディの中にこれだけの機能を凝縮させるための技術と部品はあの時代だからこそできたことかもしれない。しかも組み立ては手作業。いずれこの時が来るとは思っていたがとうとう来たという感じ。デジタル全盛の今だからこそ、かえってその存在が光り輝いて見えたのはなんとも皮肉なことだ。

TC-1には意図的に撮影しようとする撮影者にとってはうなるような工夫が詰まっている。銘玉と呼ばれる広角レンズ、割り切った絞り機構、世界最小のボディサイズ、そしてコンパクトカメラにもかかわらずフルオートのない潔さ。いざとなれば力づくで作品を残すことのできるコンパクトの皮を被ったマニュアルカメラとも言える。この時が来ることをなんとなく予感していたので幸いにもNormalとLimitedの2台をすれすれで手に入れることができた。これでリコー、コンタックスそしてミノルタと高級コンパクトカメラの一時代が終焉を迎えた。

悲しい気持ちもあるが願わくばデジタルで撮影者にとって同じようなフィーリングのカメラの登場を期待したい。

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2005.05.28

TC-1 Normal & Limited

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MINOLTA TC-1 Limited E100VS & EPSON F-3200

今年の初め、再びフイルムカメラの世界へと引き戻した張本人TC-1。デジタルメインでも最後まで手元においておきたいカメラの1台。それほど気に入っているカメラ。今月号のラピタでも三好和義さんと宮嶋茂樹さんがそれぞれTC-1への熱い思いを語っていた。中でも三好さんはTC-1 LimitedとNormalと2台所有しているらしい。その記事を拝見し、おや、ふむふむとちょっとほくそえんでしまった。何を隠そう私も同じ2台になっていたから。

3月にNormalを購入後、もう1台それもどうせならLimitedがいいと思うようになった。7年前に2500台限定で発売されたLimitedは今は中古しかない。しかもめったに見かけることはない。なかば諦めの気持ちでいつも中古店をチェックしていた。先月のとある月曜日、フジヤカメラへ別の用で出かけた。そこで中古のガラスケースに見慣れたTC-1の箱が。ん?なんかNormalより大きい?それは紛れもなくLimited!あっちゃ~、また出会ってしまった月曜日に!GR21mmのときもそうだったが月曜日というのはレアものにはポイントなのかもしれない。週末に誰かが手放し、月曜日に並ぶのか?本当のところは分からないがいずれにしても現実に月曜日の午前中に出会っている。そこで店の人も異口同音にまたすぐ売れちゃったと言う。この手のものは店頭に並ぶとすぐに無くなる。ウェブなどに新着情報として乗せる前に。つまり、足繁くお店に通わなければ手には入らないようだ。この辺は時間の自由なフリーのありがたさなのかもしれないが・・・。

ということで先月からTC-1はNormalとLimitedの2台に。この2台は微妙にフィーリングが違う、さすが手作りカメラ。Normalは新品なのでそれなりにまだ多少あたり?がある。Limitedは丁寧に使われていたようでシャッターも絞りも気持ちよくなじんでいる感じ。もともとシャッターはフェザータッチだがそれがさらにスーパーフェザーになっている。まるでEOSデジタル1系のタテ位置シャッターのよう?なんのこっちゃ?特に特徴ある絞りリングは明らかにフィーリングが違う。これからはそれぞれに違うフイルムを入れ、デジタルっぽく使うことも考えている。モノクロは考えていないのであくまでリバーサルでたとえば感度の違うフイルムや色合いの違うフイルムなどを使えたらと思っている。三好さんも書いていた「本当に魅力的なカメラ、まだ手に入るうちに手に入れたほうがいいよ~」と、同感。

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2005.05.01

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン

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MINOLTA TC-1 E100VS & EPSON F-3200

東京国際フォーラムで今日まで開催されていたラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「ベートーベンと仲間たち」。ぜひ、行きたかった。ヤボ用やら、何やらでフォーラムの近辺までは行ったのだがじっくりと楽しむ時間がなかった。人の多さは尋常ではなかったので好きな演奏会は聞けなかったかもしれないが、今後もテーマを変えて続きそうなので次回は是が非でも行きたい。特にモーツァルトなんかだったら絶対に。今回はその開催趣旨からきちんとした演奏会でも格安のチケットだったので老若男女たくさんの人が来ていた。特にクラシックでは珍しい親子連れの姿が目立った。サントリーホールなんかで休憩時にワイン片手に楽しむのもいいが、フレンドリーなクラシック演奏会もいいと思う。

こういう時に持っていくのはきっとTC-1なんかが似合うんだろうなあ。ほとんど10年前の設計のTC-1のファインダーは素晴らしいの一言。特にAFの速さと正確さが特筆もの。合焦位置の確認がメカニカルな指針式なのが最高にいい。T3やGRシリーズは正確な合焦位置が分からないので余計TC-1のファインダーがよく見える。もうこういうファインダーを持つカメラは今後は生産されないんだろうなあ・・・。こんなモデル末期ではなくもっと早くからこのカメラの魅力に気がついていればよかった。つくづく未熟者だなあと思う。

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2005.04.29

宝石のようなカメラ

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MINOLTA TC-1 fortia SP & EPSON F-3200

CONTAXの次はコニカミノルタか?今週は訳あって2度フジヤカメラを訪れた。週の初めは4台のTC-1の店頭在庫が確認できた、それが昨日は1台に。私がいるそのときにもTC-1の在庫確認のTELが。4日ほどで3台も売れるカメラではないと思う。デジタル一辺倒の今、終わりが近いこのカメラに興味を示している人は少なくないようだ。私が知る限り、量販店では入荷未定というラベルが貼られっぱなし。店頭在庫があるのはフジヤカメラだけのようだ。それも次から次へと売れてゆく。

デジカメもカメラとして一定レベルまではたどり着いた。しかし、コンパクトデジに関してはどうもTC-1やT3などのレベルのものはしばらくは出せないだろうという雰囲気がある。手ぶれ補正や高感度撮影などの飛び道具はあってもレンズだけで勝負できるものは皆無だ。可能性があるのはあのGRシリーズで有名なリコーだが今年前半まではこれといったものは発表されていない。TC-1やT3、GR1、GR21などのレンズとフイルムそして現在のCCDなどの関係性を考えるとよほどの技術的ブレークスルーがない限り、これほどの描写ができるコンパクトデジは不可能なのかもしれない。さらにコニカミノルタの現状を見るにつけ、ますますこのカメラが本気で作品を撮れる最後の銀塩コンパクトになると感じている人が多いのだろう。

私も長く待たされて先月やっと手に入れてから、遅ればせながらこのカメラの素晴らしさを改めて感じている。ユニークな凹型の前玉を持つ銘玉G-ROKKORを見ているとその素晴らしい描写と相まってまるで宝石のように見えてくるカメラだ。

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2005.04.16

スローフォトカメラ

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MINOLTA TC-1 E100VS & EPSON F-3200

TC-1に搭載されているG-ROKKOR 28mmf3.5。噂に違わず素晴らしい描写性能だ。開放では周辺落ちの傾向があるがそれも味のうちでf8程度に絞ると目も覚めるようなシャープでヌケのよい絵になる。この小さなボディとレンズからこんな絵が撮れるとは!特筆はその歪曲のなさ、こういった建築物を撮ることが好きな自分としては願ってもないレンズだ。デジカメ全盛の今、その歴史を終えようとしているいわゆる高級コンパクト(この呼び方はあまり好きではないが)を使って写真を撮ることは一種の贅沢かもしれない。数多あるフイルムからお好みのフイルムを選び、とびっきり優秀なレンズを積んだ手のひらにも納まってしまうシャレたカメラで写真を撮る。デジカメで慣らされてしまった消費癖のリズムに新たな覚醒感と新鮮さを与えてくれる。振り切ってしまった振り子を逆方向に呼び戻しバランスを取り直す感じ。人はいつも身勝手でデジカメの便利さを享受しつつもあまりにも振り切ってしまうと逆のリズムを欲するようになる。そんな欲求を満たしてくれるカメラがTC-1やT3、そして今はなきGRシリーズなのかもしれない。これらのカメラはゆっくりと撮影プロセスを楽しむライカクラスのレンズを搭載した金属製マニュアル志向小型カメラとも言える。自分の中では「高級コンパクト」ではなく「スローフォトカメラ」という呼び方のほうが合っている。

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