粋なお話
RICOH GR21 KL200 & EPSON F-3200
10年以上前、あるミュージアムの展示スペースをデザインしたときに知り合ったグラフィックデザイナーがいる。その当時からあるバイク雑誌の依頼で「マン島TTレース」の取材と撮影をライフワークのように続けている。バイク好きならば分かると思うが、あのホンダが世界のホンダになったレースでもあり、ドカティのレプリカモデルにもなった有名なライダー、マイク・ヘイルウッドなどでも有名な伝統あるレースだ。
ここからはある後輩を通しての話。その後輩が先日そのデザイナーと飲む機会があり、お互いカメラ好きなので当然、酒の肴はカメラの話になった。そのデザイナーは今年もマン島へ行ったそうだ。そして本業はグラフィックデザイナーにもかかわらずプロはだしのカメラマンでもあるそのデザイナーの機材はなんとF5とPKR!このデジタル全盛の時代に!おそらく想像するに周りはほとんどデジタルだったろうに。にもかかわらず、未だにF5とPKRという組み合わせで伝統あるマン島レースを撮ってきたそうだ。本人に直接聞いた話ではないのでここからはあくまで想像だがその氏の性格から言って「あのマン島TTレースをデジタルなんかで撮れるかい!」と言ったかどうかは分からないが多分そういった気概で渡英したに違いない。
デジタルが当たり前の時代にマン島TTレースをF5とPKRで撮る!なんて粋!
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