デジタルでこそ・・・
CANON EOS-5D with Carl Zeiss Distagon T*21mmf2.8
中古店などでだいぶ見かけるようになりましたねえ。このレンズも。一時の信じられない高値も少し落ち着いてきたようで・・・。
5Dの登場でデジタルでの真価が再評価されたレンズと言えますね。開けるとまるで白昼夢を見ているような絵になり、絞るとキリキリでコントラストバリバリで濃ゆ~い絵になる。
二度おいしいと言えばそれまでですが、このレンズを使うと絞りの使い方が問われ、そこからはあなたのセンス次第ですよ!と迫られているようなレンズです。
CANON EOS-5D with Carl Zeiss Distagon T*21mmf2.8
21mmというのは今ではそれほどスーパーワイドとは言えませんがそれでもこの画角は何か哲学的というか、言葉では表現しきれない何かを感じるのですよ。昔から・・・。
撮影ってマインドの部分が結構なウエイトを占めますから、そんな何かを胸に秘めながら撮るというのがやっぱり楽しいですね。
見せる写真に小難しい理屈を付ける人もいますが、そんなラフな感じもありですよね、個人で愉しむ写真は・・・。
京セラコンタックスブランドは終焉しましたが、ツァイスレンズはデジタルで生き延びました。特に最新設計と言っていいのこのレンズはデジタルでこそ・・・を実感しますね。
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コメント
いやぁ、美しい青空の沈み方ですね~。
ツァイスならではの青ですね。
僕はGシリーズの21mmを使いますが、確かに独特な画角ですね。
使い方によっては28mm的な使い方もできますし、空間の広さを表現したりもできますし、、、。
うーん、、こう書いていて、はたして自分に使いこなせているのか?と疑問がわいてきました、、、(汗)
投稿: Swing75 | 2006.11.15 00:08
おひさしぶりです。最近の21mmシリーズの画像を拝見していて、琴線にふれるものがありまして、5Dで21mmも好いなと感じ入っている次第です。わたしはディスタゴンは所持していませんので、所持しているプラクチカー21mm f2.8で撮影してみようかと思う今日この頃です。
thanksです。
投稿: noyan | 2006.11.15 11:03
素晴らしい描写ですね。ディスタゴンは全体的に凄く線の細い繊細な描写ですね。絞ると気持ちいいくらい解像感がでてキリッとしますね。最近老眼が進んだのか、時々ぼやけて見えてしまいます。
投稿: farfarsideK | 2006.11.15 14:52
>Swing75さん
昔はウルトラワイドの部類であまりポピュラーではなく、こんな画角使う人は限られていたんですよね。とにかく21mmという画角は古今東西、35、ブローニーーを問わずに銘玉の宝庫ですからねえ。
>noyanさん
noyanさんの琴線に触れたものがありましたか?光栄ですねえ。この21自体も良い玉なのですが5Dのパフォーマンスに負うところが大きいですね。とにかく明るさや暗さをこんなにも気にせず撮れるカメラは稀有ですね。
>farfarsideKさん
ツァイスの場合、21はBiogonに目が行きがちですがこのDistagon21はビオゴンとは違った意味で非常に優秀です。特に5Dの存在が大きいですねえ。
投稿: itamura | 2006.11.16 02:28
このレンズがフィルム→デジタルでの描写の変化を象徴的に表していますね。
当時、シャープで高コントラストで味がないとされ、まったくもって注目されなかったレンズがデジタルによって評価を上げる。
それには様々な要因があると思いますが、決定的なのはガンマが低いと例えられる、デジタルの柔らかさですね。(主観です。)
わたしはワイドは25mmの曖昧さを選びます。で、その先は・・・魚眼が欲しい!
投稿: りゅうぞう | 2006.11.16 20:30
>りゅうぞうさん
このレンズはフルサイズでこそ、その真価が発揮されますね。フイルム時代ではもしかしてオーバースペックだったのかもしれないと思わせるほどです。
デジタルではシャドウ部の粘りは顕著ですからね。そういう意味では相性がいいのでしょう。
投稿: itamura | 2006.11.17 00:01