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2006.10.10

90年代ライカレンズ Part2

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EPSON R-D1 with NOCTILUX-M 50mmf1.0

再び、90年代ライカレンズについてちょいと・・・。

90年代の私的なカメラ事情を振り返るとちょうどニコンからキヤノンへシステムを大変更したことが一番大きなことでした。

EOS-1が本格的AF一眼レフとして鳴り物入りで登場したのが1989年。それを機に全てEOSに切り替え、専らAFで嬉々として撮り回っていました。レンズも高価なLレンズを無理して購入したりして・・・。

あの当時は20-35、28-80、80-200のF2.8通しのいわゆるプロ用Lズームを宝物のようにして格好だけはプロを気取っていましたねえ。

AF一眼が全盛の影でライカのM型は不人気なM6がメイン。レンズはデジタル文字仕様のLレンズよりも高い単焦点レンズばかり。

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EPSON R-D1 with SUMMILUX-M 35mmf1.4

あのチョートクさんがカメラジャーナル誌で「M6はライカか?」とか「M6は使わない!」みたいなタイトルであの時代のライカをあまり評価していない内容の記事を覚えています。

レンズ刻印もデジタル文字になり、作りもライツ時代からはコストダウン化され、それまでのライカファンからは「手抜き!」みたいなことを漏れ聞いたりし、ライカ不遇の時代だったかもしれません。

カメラ界は日本製の一眼レフ、それもAFが中心でレンジはおろかマニュアルのR型ですら取り残された感のある時代でしたねえ。

それでもその時代のライカは私にとってはボディもレンズも高嶺の花どころではなく、まったく手の届かない夢のような存在でした。

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EPSON R-D1 with ELMARIT-M 21mmf2.8

おそらく、90年代はライカ自体のクオリティうんぬんというよりも時代がライカを向いていなかった。(今でもそうかも・・・)ウラ覚えですがそんな記憶ですかね。

そんな私が今、90年代のライカレンズをデジタルのR-D1で愉しんでいるわけです。当時は新品で買うことはおろか拝むことすらなかったレンズたちです。

私がなぜ90年代のライカレンズが気になるのか?改めて考えるとやはりその時代にまったく手が届かなかったモノへの憧れが根底にあるのかもしれません。

私がライカをリアルタイムで意識しだしたのは90年代前半からで、カメラを本格的な趣味として国産の機材を頑張って買い求め、使っていた時でした。

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EPSON R-D1 with SUMMICRON-M 90mmf2.0

しかし、ライカという響きは別世界のようにしか感じられなかったという覚えしかありません。だから今になって熱くなっているのかもしれません・・・。

ライカがM8のための6bitコードサービスを始めますね。その対象レンズのほとんどが90年代以降のレンズたちです。

M8が今までのライカファンに受け入れられたとき、もしかしたら90年代ライカレンズも改めて注目されだすかもしれませんね・・・。それはないか。(笑)

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コメント

私の中でライカレンズとは90年代以降のもので、それ以前のレンズはあまり興味ないです。レーサーに例えると分かり易いかも知りませんが、比較的最近のレンズは皆優秀ですし使いやすいです。それ以前のものは、昔のレーサーと同じくピンポイントでは爆発的なパフォーマンスを示してくれたとしても、いわゆるパワーバンドが狭い感じで、結果として使いづらいというのが、私が90年代以降のレンズを愛用する理由ですね~。とにかく撮ってナンボですから、出来る限り道具としてのパフォーマンスは高いに越したことはありませんし、同時に使いやすさも備えているべきだと思います。ここ一番でビクビク使うようじゃ面倒ですから(^^;)

・・・で、その上でオールドレンズでも適当に撮れちゃうってのが、バカタレ趣味人としての面目というやつだと思います(笑)

投稿: shingai | 2006.10.11 01:11

↑すみません言葉足らずでした。昨今のレーサーは市販車よりも乗りやすかったりします、というのと同じ、、、ということが言いたかったのです(笑)

投稿: shingai | 2006.10.11 01:12

今やどのカメラを使っても凄く奇麗に撮れる素敵なdigital社会になってきました。昔のレンズもいろんなアダプタを介して、digitalで蘇らす事が出来、アナログとdigitalの素敵な共存の最後の時かもしれませんね。digitalで昔のレンズを味わえる事は嬉しい事なのですが、昔のレンズを昔のボディでそのまま味わう事が今後もずーっと出来たらいちばん嬉しく感じるというのが、本音です。少し心配なのは、digitalでずーっと一つのカメラを愛用出来るという事ができるのかなと言う事です。

投稿: farfarsideK | 2006.10.11 15:23

>shingaiさん
90年代って実は色々なモノ(特に工業製品)が大きく変わった時代だったのかもしれませんね。性能的なことや描写性などの見方は人それぞれですし、私自身がそこまでの分析力を持ち合わせていないのであくまで私的で情緒的なことしか言えないのですがモノに対する入り方は意外とこんな感じなのではないかな?と。

それに昔のモノ、特にレンズなどはその時代の性能が本当に出ているかどうかというのもあるし・・・。つまり多分に先入観や思い入れなど情緒的なところで見てしまうことがありますよね。

つまりモノとの関わりはきわめて個人的なあいまいさの中で成立する私的な世界なんじゃないかなと感じますねえ。ってそれほどクソ真面目に語ることでもないですがねえ・・・(笑)
それにしてもカメラやレンズ、バイクetc・・・などの道具ってえのはたくさん実体験することで見る目の幅が広がるし、これがまた困ったことにもなるんですが・・・(苦笑)

>farfarsideKさん
私はこういう時代だからこそ、こちら側のクリエイティビティが問われているのではないかと思っています。銀塩カメラはもうすでに進歩は望めない世界です。デジタルはまだまだどうなるか分りません。道具として愛着が持てるか?はこれからの私たち次第のような気がします。

もちろん昔のカメラは今でも好きです。でもいつまでも昔のカメラは良かったと言っていたら、進歩は望めません。私の一番嫌いなことは「デジカメは所詮家電品だから」とか「所詮電気の世界だから」といった所詮という言葉を使うことです。後ろ向きの言葉を発する限り、そこには何も生まれません。デジタルだろうがなんだろうが技術者が魂を込めて作ったモノには私は望みはあると信じたいですねえ・・・。

投稿: itamura | 2006.10.12 01:54

この種の内容を人様のblogに書いていいもんか??と思いつつ・・・

モノ好き&コンサル屋の私見ですが、ものづくりにおいては90年代初頭がある種ピークだと思います。これ以降に出てきたもので、まっさらさらの新しいモノというのはそう出てきてないと思いますし、猛烈な魅力を持つものというものは生まれてきてないように思います。つまり志に直結したモノ作りの一つ目のピークだと思うのですね。

ライカに関しては、これはツァイスにも同じことが言えると思うのですが、日本のものに比べれば、ある種欺瞞とも思えるモノづくりだったと思います。真に写すということを追求していないというか。「こんなもんだろ」みたいなところが見え隠れします。

が、ライカにしてもツァイスにしても、モノづくりの根本はあくまで変わりませんが、ポルシェがトヨタの「カイゼン」を取り入れたように、ライカもツァイスも、似たような匂いのもの「だけ」取り入れた時期ですね。

結果として、そこそこ使いやすくて、「余計なことをしない」という感じになったと思います。これが90年代に生産されていたレンズのよいところだと思いますね~。

わかりやすく一文で括れば、「往年の趣は決して色あせず失わず、少々小器用」といったところでしょうか。これが日本製だと、「小さくまとまって核心無し」という面が多分に見受けられます。

投稿: shingai | 2006.10.12 03:01

↑欺瞞といっても、日本とは比べ物にならない次元での欺瞞ですが(笑)

いずれにしてもモノづくりにおいては、その内容はともかくドイツと日本に勝る国はありませんね~

投稿: shingai | 2006.10.12 03:04

>shingaiさん
ハハハ~。shingaiさん面目躍如ですねえ。
ワタクシ的には90年代は日本製AF一眼レフ(たぶん一番輝いていてオーラが出ていた時期)ばかり追っかけながら、横目でその欺瞞だらけ(分るような気がするこの表現・・・)のライカに憧れてました。

90年代のライカレンズを今、使っていてとても気持ちが良いのはたぶん、使いやすくて写りも文句がなく(感動するほどではなく)作りも国産に比べれば十分上等だからかもしれません。良くも悪くも曰つきのクセのあるレンズたちにちょいと疲れたのかも・・・。レンズにあまり振り回されず、素直に被写体に向えるからでしょうかね。(笑)中でも95年以降のエルマーが力が抜けていて素直で実にいいですねえ。

投稿: itamura | 2006.10.12 23:51

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