
RICOH GR DIGITAL
今日はもう絶対オフ!ってな感じで色々と気になっていたことを片付ける日にしました。
中でも一番気になっていたブレッソンのドキュメンタリー「アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶」を観ること。早速渋谷へ。
永く東京近辺に住んでいますがやっぱりここは私の来るところではないような・・・。落ち着かない。人が多すぎる。一目で分るナンパ野郎がうじゃうじゃ。若い子も理解できない行動・・・。これはジジイの証しか?
まあ、そんなことはどうでもいいのですが。一路スペイン坂、ライズXへ。なんと38席という今までにない未体験のミニシアター。念のため早めに行って整理券をゲット。平日の1時間前で10番!ってどうなんでしょう?
後で分ったんですがこの順番で入場ということに。つまりここはなるべく早めの番号でないと席が自由に選べない仕組みになっています。(当然ですね。笑)
で、席数も少ないし、席自体も一人席や二人席、三人席、それが1階席・2階席と色々あってかなり変則になっています。しかも中世の劇場かなにかがモチーフなのか?不思議な雰囲気のシアター。
好みが分かれるでしょうね。私も正直ちょっとビックリ。でも席はゆったりだし、落ち着けるので悪くない印象でした。さて、肝心の映画のほうですが・・・。

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う~ん、写真をやっている人全ての人の心の琴線に触れるような言葉が次々と。写真家自身が自分の作品をここまで熱心に解説すること自体が空前絶後じゃないですかね。
それがあのブレッソン自身では参りました。という感じです。ネタバレもなんだかなあなのでひとつだけ、本当に驚いたのはあのガンジーの死の間際に立ち会っていたということ。
暗殺前日と暗殺、そして葬儀とあのブレッソンがあのガンジーの死に際を写真にきっちり収めていたとは・・・。これも巡り合せというものなんですかね。20世紀の巨人同士の。
ちなみに私はブレッソンのことはそれほど詳しくありません。有名な作品の何点かはもちろん知っていますし、ライカ使いでマグナムの創立メンバーということくらいです。
そのブレッソン初心者の私が今日の映画は感動させられました。
モノクロプリントを一枚一枚丁寧に取り上げながら、時には記憶の糸を辿るように、時にはユーモアを交え、時には少し深刻になりながら説明する姿には思わず引き込まれました。
時代も違うしレベルも当然違いますが、シャッターを押す瞬間の気持ちはみな同じなんだなあ~と。あともうひとつ、ブレッソンでもポートレイトは楽しいけれど一番難しいと語っていたことが印象的でした。
ブレッソンと言えば決定的瞬間のスナップで有名ですが、ポートレイトの作品を語る姿は優しい好々爺でとても好感がもてましたね。
BGMもバッハを中心としたクラシックばかりで心地良い時間が過ぎていきました。で、ここのところ忙しく寝不足ぎみだったせいか不覚にも最後の10分くらいウトウトと・・・。
あ~、最後に決定的瞬間の落ちがあったような・・・?もう一度見に行こうか迷ってます。(笑)