元祖GR風・・・
RICOH GR DIGITAL with GW-1 wide conversion lens
デジタルフォトについては、最初から最後まで自分のイメージどおりに作り上げることが可能になったことが、最大のメリットであるということを常々書いてきました。撮ったままの素のデータでも悪くはありませんがそれではせっかくのメリットが活かされません。
写真と言うものは自由なものだと思います。少なくとも個人のイメージの中では。フイルムだろうがデジタルだろうがベテランになればなるほど自分のイメージというものを追求することが写真の醍醐味なのだと思います。
フイルムの場合は、そのフイルム特性の把握や様々な撮影プロセス、そして時には現像プロセスなど、目には見えない経験から積み上げたスキルを通して自分のイメージを作り上げているのではないでしょうか?
デジタルも同じです。撮影時は自分のイメージに近い素材を撮りこみ、PC上でさらに確かなイメージづくりをしていく。撮影時よりはむしろ後でイメージ作りをしていくことが醍醐味と言えます。もちろん、素材が一番大切なことは言うまでもありませんが。
実は今日のカットはGRDで撮ったものをPSのCS2で元祖GR風にしたものです。
CS2から新たに加わった「レンズ補正」機能でビネット量をマイナス補正し、レベル補正で露出を切り詰めました。これを「GRフィルタ」としてアクションに記録すれば瞬時にGR風となります。
やりすぎは問題だと思いますが、イメージ作りに効果的ならばデジタルの技を有効に使うのも今の時代の写真術ではないでしょうか。
こういったことに否定的な考えを持つ方もいると思いますが、それも自由だと思います。ただ、どちらかというと私はこういうことにはあまり抵抗はありません。ひとつの写真表現としてトライしてみるのも楽しいものです。
GRDはそういう気持ちにさせてくれる歴史と資質を持ったデジカメですから。それに元祖GR風なんていう芸当はGRDにしかできませんよね。
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コメント
こればっかりは銀塩GRをしゃぶりつくしている人しか出来ない芸当じゃないでしょうか。凄いです!どこからどうみてもGR1の仕上がり。周辺光量落ち加減、空のグラデーション、白トビしそうでしっかり表現されている白、そして決して嫌らしくないシャープさ。
私もこういったレタッチはアリだと思います。こういった洒落がわかる大人になりたいですよね(十分おっさんですけども)
投稿: Shig | 2005.11.23 00:53
>Shigさん
これに比べると元画像はフラットで若干ネムイ感じもあったのですが、「GRフィルタ?」レタッチ後は見違えるようになりました。ポジの濃厚感まではさすがに出ませんが、おっしゃるように洒落としてアリかなあと思ってます。
GRフリークとして一度はやってみたかったことで、すべてのカットにというわけではありませんがモノによってはイケルかなあと思います。こういうことに喜んでいるShigさんもワタシも大人(おっさん?)ですねかえ。(笑)
投稿: itamura | 2005.11.23 03:02
ワイドでの周辺光量落ちは、奥行き感が出て、また、GRの歪みのないパースが、いい具合にはまっていますね。G用ホロゴン16mmに、グラデーションフィルターが付いていましたが、ワイドはこの周辺光量落ちが表現のいい味付けだと思います。もうバッチ処理で全部この感じいいんでは無いですか(笑)。
投稿: takahashi | 2005.11.23 09:53
>takahashiさん
フォトショで出来るので、カメラ側の設定でこういうシャレた設定をファームアップかなにかでできないかな?と思ってるんですけど・・・。GRDならばユーザーは文句無く喜ぶと思うんですよね。昔はこういう傾向のワイドレンズが多かったですよね。最近のレンズは優秀すぎてちょっと・・・。
投稿: itamura | 2005.11.24 03:57