不満点は多々あれど
今、訳あってR-D1が不在中、こういう場合は普段、持ち歩くのはDIGILUX2かPro1。DIGILUX2はともかく、Pro1の小ささと軽さはこれが800万画素機なの?と思うほど。ただし、AFはお世辞にも速いとは言えないし、USMを使った電動ズームの操作性も決していいとは言えない。さらにこの時期の800万画素CCDでは当たり前だが標準の感度設定が低め、そのため暗いところではからっきしダメ、感度を上げればノイズ出まくり、ほんとなぜ?という点が多々あるハイエンドコンパクト機。値段も相変わらず強気。デジ一眼のローエンドが軒並み値下がりしている昨今、あの値段では買う人はいないよなあ・・・。と思うことしきり、ではなぜ使い続けているか?
レンズ!この1点に尽きる。キヤノンにとっては十八番のLレンズ。このPro1のLレンズも伊達ではない。28~200という高倍率ズームでなおかつ明るさが2.4-3.5を維持し、この描写はお見事。各社並みいるレンズ一体型ハイエンドコンパクト機の中でもレンズだけで言えばおそらくダントツ。逆光に強く、ボケも自然、ピントのあったところのシャープさとその質感描写。DIGICとあいまって素晴らしい絵を作り出す、不満点も多々あるPro1を手放さないのはこの素晴らしい描写ただ一点に惚れてしまったから。どんな条件でもこの描写が保障されるわけではないが条件が合えば、素晴らしい絵をたたき出す。こういう一発芸に秀でたデジカメもあっていいと思うし、この絵さえ撮れればあとはどうでもいいと思えてしまうカメラ。ただし、このコンパクトさと密度感を維持しつつ同じレンズで手ぶれ補正が付いて手動ズームになってEOSのように多点AFになったPro2?が出たら、値段なんか気にせず即飛びつくんだけど・・・。キヤノンさんどうよ?
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